その人の名は

そうか、大臣と魔女の作者はあの人だったのか。
うっすらとそうかな*1とは思ったけど、あの人だったんだ。
ちゅうか、こうやって正体が分かった時思うのは、自分の心のアンテナに触れる人って言うのは、ある程度決まって来るんだなってこと。
なんだろ、よしごまでもみきよしでも他のカップリングであっても、自分の求める二人の関係性っていうのが一定なのかな。
あんま片方が依存性の高い関係ってのは、駄目みたい。
もうね、ベッタベタでも良いから、各キャラが“個”として立ってる方が好きなんだな。
ま、これは一般的な小説・漫画の趣味にも当てはまることだけど。
あと、あれだ、吉澤さんがあまりにも“男”過ぎるのも、やや引く。だったら、大臣みたいにいっそ男の方が割り切って楽しめるっつうか。別に吉澤でなくてもええやんって思っちゃうんだよな。
ま、あくまで個人の好みの問題だけどね。
あー、それから地の文が割と淡々としてるのが好きかな。劇的なことを劇的な文章で書くんじゃなくて、あっさりと書くから余計じわっと来る、みたいな。
こう、例えば、この作者さんだと最初の頃の連作短編みたいに、綺麗に伏線が張られてあって、それが最後にまるでパズルみたいにぴたっと嵌ったときの心地よさね。
ああ、あの言葉はここに至るまでの、そうか伏線だったのかと。または、あのちょっとした小道具が主人公たちの気持ちを表す象徴だったのかと。
腑に落ちた瞬間、ぐっと来るっつうか。
全てを書いてしまうんではなくて、事象のその上澄みのおいしいとこだけを書くことによって、余計切なさであるとか、愛おしさであるとか、そういう部分が浮き彫りにさせるんだよなあ。
あ、でもでも、すっげーお馬鹿なのも好きなのよ、ひたすら主人公(大抵吉澤だけど)が馬鹿で、周りが良いように振り回されちゃうのとか。ラジオ体操部とか、ごわごわとか、そう言うの。
ほら、三振するんなら、すこーんと思いっきし振って三振して欲しいんだよ。何か、見送りの三振とか地味なのは好みでないのね。
もしくはほろりと来ちゃうような人情話も結構弱い。ああ、たまらんなあとか思っちゃう。心が荒んでる時とか、オサブリオとか読んでほろほろすんの。あの話は短編の時から好きだったなあ。いしよしは結構この手の話で良いのが揃ってると思う*2
それとは別に、文章はそんな上手くなくても、おおっ!?と思わせるような奴も読んじゃうな。
この、おおっ!?って言うのが、説明すんのが難しいんだけど、何かピンと来るとしか言いようがないんだよな。
ま、結局新しいのが出たら、2.3回は読んでみんだけどね。で、好みに合えば継続と。
だから、最近のでひょっとしたら面白そうなのを外してるかも知れんね。短編しか読んでないような気がするもん。
何かもう、大長編とか大作とか出ないのかなあ。ちょっと寂しいな。こう、完結と同時にまとめ読みする醍醐味も減っていくんだろうね。ふぅ。
いやまあ、ものを書かない、ROM専の戯言です。各作者サマには、思う存分妄想の根を広げてほしいと思っておりますよ。ええ。

*1:某スレの中の人ではないけど、エロのシーンで分かった自分がちょっと恥ずかしい。

*2:まあ、数が多い分どんなジャンルにも良いのがあるって言えばそうだけどね。