リボンの余波

また一つ、大臣と魔女(を中心とした)話が始まったね。
いやあ、最近DVDが発売されたとはいえ、ミューが終って二つほど季節が変わったって言うのに、この影響力は凄いよね。
多分あれだ、突っ込みどころ満載ゆえに、もの書く人にとっては弄りやすいんだろうな。
いや、そこは違うべ、だとか、この人はきっとこう言う人(の筈)だ、とか、いくらでも妄想の入る余地があるって言うかさ。
いい作品って言うのは、読み手(あるいは観客)のそういう想像をかき立てるもんなんだよなあ。
いつだったか、吉澤さんを余白の人だって言った覚えがあるんだけど、リボンもきっと余白の多い絵空事なんだと思う。
そして、そこへキッと立つキャラクター達の濃ゆいこと。
何もない闇の中からすっとヘケートの現れた時のあの衝撃。サファイヤの死に嘆き悲しむ全員へ背を向け、階段を上がっていく大臣のあの孤独。
あれを一度でも生で見たなら、何とかこの世界を自分のものにしてみたいと思うんじゃないかな。
あるいは、中途半端に放り出されることになった悪役達を、どうにか上手く着地させてやりたい、とか思うんじゃないかな。
自分はもともと主人公が強い物語よりも、脇役が面白いものの方が好きなので、リボンの「もしもの世界」は大歓迎です。
作者さん達それぞれの大臣像や魔女像が見えて面白いし、物語全体を一度解体して、また組み直していく手順に、その人の人となりがほの見えて、また楽しい。
そんで、ナイロンだったり息子だったりにスポットが当たってるのも嬉しかったりする。この二人、基本的にはいい人な筈なのに、何であの大臣を慕っているのか、ずっと不思議だったしね(笑)
お芝居の方でもそうだけど、二人のふわふわとした色合いが、物語を優しくしてんのもいいんだよな。
こう、なんだろ、こうやってさ、色々な人が色々な形で描くことで、リボンの騎士の世界が広く深く広がっていくのってワクワクする。
木村さんの言ってた、心に残っていくものってこういうことを言うんじゃないかな。
そして、物語は語り継がれていく。Show must go on!てか。
何だか滅茶苦茶恥ずかしいことを言ってる自覚はあるので、突っ込みはなしで(´▽`*)アハハ