長い日

普通に、一日を終れて良かった。
今日に限って現場に行けず、家でずっと上の空で過ごした。
ここの更新をしようにも、書いては消し、書いては消し、何を書いても違う気がしていた。
でも、昼夜無事に公演を終えたと知ったとき、やっぱり書かねばと思った。
まず、土壇場、このどの時よりも言い訳のきかない状況で、出演を決意し、結果何事もなく務めた吉澤さんにお疲れさまと言いたい。
正直、まだ混乱の中にいると思うのだけれど、それでもステージに上がったことは大したことだと思う。
ほんとに変わったのだなあと実感したよ。
それと同時に、吉澤さんの決意を受け止めて、支えてくれたスタッフや関係者の人達に感謝したい。
どういう流れから出演が決定したのかは分からないが、多分に困難は予想され、吉澤さんがステージでどうなるかも分からぬまま、なお彼女の意見を尊重してくれたらしいことはありがたいことだと思う。
ステージは決して一人で成り立つものではない。そんな当たり前のことが身にしみた一日だった。
そして、今日がワンダ紺で良かった、とも思う。
吉澤さんのそばに、石川さんや辻ちゃんが居てくれて良かった。
何度も話しかけ、笑わせてくれたと聞く。それもきっと、そうしなければならないという気負いからではなく、自然の流れでそうしてくれていたのだと思う。
これまでも、そうして誰かが落ちていれば、他の皆でカバーしてやってきたのだろう。言葉にせずとも分かってくれる同期がいるっていうのはいいものだ。
勿論、それは藤本さんをはじめ、現メンバーにも言えることで、今日の吉澤さんを一番近いところで見ているのはとても辛かったろうと思う。
しかし、吉澤さん同様、笑顔でいいパフォーマンスを見せてくれたとのことで、娘。の“強さ”を見たような気がする。
それは衝撃をも跳ね返す鋼の強さはないけれど、出会いと別れを繰り返し、時間の中で磨かれてきたものだけが持つしなやかな、強さ。
普段は忘れてしまいがちだけど、どんなに娘。の形が変わろうと、それが娘。の持つ変わらぬ強さなんだよなあ。
これまで吉澤さんは娘。であることに苦しむことも多かったと思う。
だけど、こうやって娘。であることに救われてきたこともまた確かなんじゃないかな。
そういうことを、しみじみと思ってしまったよ。

これから、まだツアーは名古屋、そして全員集GOの横浜へと続いていく。
横浜ではチームメイトがハロプロを去り、光井さんが娘。に入って来る。
その先も、新曲発表、春紺と息つく暇もないだろう。
今朝までは、そんな忙しい中ふとした瞬間に吉澤さんの心が折れてしまわないかかなり心配だった。
けれども自分が予想していたより先に吉澤さんは進んでいたし、良い仲間にも囲まれている。
だから、もし、折れるときが来たとしても、何度となく起き上がることは可能なんじゃないか。
時間はかかっても、きっと、立ち上がってくれるんじゃないか。
そう思えるようになったよ。
まあ、仮に吉澤さんが全く違う道を選ぶことがあっても、それが彼女の幸せなら自分はそれを支持するとは思うけどね。
でも、今日のレポを読む限り、今しばらくはそんなことはないのじゃないだろうか。
例えそれが究極の強がりであったとしても、我らがライブ番長は帰ってきたのだから。
それが彼女の答えだと私は信じたいと思う。

最後に恐らくは大層複雑な思いでコンサートに参加されたヲタの皆さん、また、上では触れなかったけど、頼りにしていたコンマスの事情に困惑しただろう、ベリやキュートの子達も、すごく大変だったと思います。
でも、おかげでとてもいいライブになったようです。本当にお疲れさまでした。