ガッタス

とにかく優勝できたのは良かった。ある人のジンクスは健在。正直一つも安心してみていられる試合はなくて、終わるまで胃がキリキリする思い。ほんと、心臓に悪い。
で、長いし、愚痴っぽいんで隠し。
見に行った人たちの報告どおり、昨日は是永、是永、是永。得点は全部彼女が取ってましたね。
というのも、吉澤さんが明らかに調子悪そう、というか体が重そうだったから。何つうか、一歩目が出ないんだよね。いつもならするすると知らないうちにゴール前にいたりするんだけど、昨日は一歩目が遅れるために、焦ってシュートをふかす。あるいは半端にパスを出してピンチを招く。本人も焦れてるようで、二試合目からは積極的に前に出るんだけど、如何せん体がついて来ない。
ま、あれは二試合目までが少し間が空いたので、監督かコーチからなんか指示が出たのかもしれないな。一試合目はほんと皆間が悪かった。何かトーナメントだっていうのに、探り探りやってるみたいで。負けたら終わりだってばさぁ。
で、リズムを変えるために前に出ろと。そんな感じで指示が出たのかな、と思った訳です。
チーム全体で見ると、まだトンネルは抜けきれてなかったわ。多分、体の調子が十分なら、もっと上手くつながったのかも知れんけど、パスワークはほぼ吉澤→是永(あるいはその逆)、ゴレイロ→是永、ゴレイロ→吉澤、里田→吉澤(あるいは是永)と、吉澤・是永経由。
特にゴレイロの二人は明らかに二人を狙って投げてるね。多分、ああいうちょっと強いボールを上手く捌けんのが二人だけなんだろうけど、後の試合ではそこを狙われてカットされそうになってた。
で、だ。この件でも分かるようにやっぱりこの二人頼みなのね、攻め手が。だから、そこを抑えられると、途端に膠着状態。後はキックインで点を取るか、下手すりゃPK戦だよ。
でも、そんな悠長なこと言ってられるのも、部長、もといまいちんと辻・紺野の両ゴレイロが頑張ってくれてたおかげであって、先に点を取られる展開だったら、落とした試合もあったと思う。
いやね、はっきり言って昨日の吉澤さんの感じだったら、もっと選手を入れ替えても良かったんじゃないかと。だって、あさみとかほとんど使ってないんだよ。勿体無いじゃん。煮詰まったら投入すれ。
あと、謎なのは藤本さん。ほとんど出番なし。チームに加わって以来、あんなのは初めてじゃないのか。よっぽど体調悪かったのかな?ああいう局面では、彼女のトリッキーな動きは効いてくると思うんだけど。
逆に石川さんはずっとスタメン。相変わらずのねちっこいディフェンス。あれ、自分がやられたら絶対やだな(笑)。結構エース級につけるといいかも。抜かれたときのフォローさえしてれば面白いと思う。
ま、いしかーさんの場合、選手としてだけじゃなく、チームのおっかさんとして細かいフォローをするって役目もあって、一試合目のPKの時、辻ちゃんがナーバスにならないようにずっと気を配ってた(吉澤さんへのフォローは書くまでもない)。
その辻ちゃんは開会式のとき、はしゃいでる姿を見て心底ほっとした。ほんとガッタスやってて良かったよ。何か試合出てきたとき一番会場が盛り上がったし。正直、一試合目はドキドキしたけど、杞憂だったね。素晴らしい反射スピード。あんど良く練習したんだね。以前と比べて随分ゴレイロらしい動きになってきた。来たボールに反応するだけでなくて、そのボールを取るのか取らないのかとか、里田さんとのポジショニングとかちゃんと考えて動いてた。何よりあなたが笑ってくれてるだけでほっとします。チームも会場も。
で、かたや紺ちゃんですが、こちらはもう安定してますね。加えて以前から課題にしてた浮き球の処理もまいちんとのコンビネーションで一定の答えを出したみたい。
あと、自分のポジショニングを意識して取り組んでた。守備陣が攻撃に参加したら前に出るとか、シュート体勢の相手のコースを塞ぐとか、基本に忠実にしかし勇気を持って挑んでたよ。辻ちゃんゴレイロでやってけそうだし、このゴレイロ2枚は大きいね。
そして、まいちん。昨日の裏MVPですよ、私の中で。ほんと対人つえー。彼女が相手につくたびに、部長ーと心の中で叫んでたのは内緒。的確にシュート・パスコースを潰す憎いディフェンス。石川さんが蛇なら彼女は斧。危険の芽は確実に刈り倒す。
あと、目立たなかったけど、PKの一発目はずっとまいちんが蹴ってた。今までなら吉澤さんだったのに、その辺からもやっぱり昨日は非常事態だったのかもと思わせる。それにしてもあの緊張感の中でずっと決め続けたのは流石。よしざーさんのフォローは私が、ってことだろうか。実際ずっと気遣ってたしな。
で、是ちゃん。表MVPです。何つうか、久しぶりに鬼気迫る彼女を見た。相方である吉澤さんの不振により孤軍奮闘。後半動いてるのが是ちゃんだけって言う時間がかなりあった。勝たなきゃならないチームで、決めなきゃいけない選手で、いろいろ大変だと思う。その中であの動きはほんと凄い。「ガッタスの是長」ここにありだ。
みうなはある意味あのチームのミラクルさんだな。あの蛇行シュートはまさにミラクル。そして、今回もサドンデスでいち早く手を上げたのは彼女。その瞬間チームが盛り上がったようにみえた。後、守備に関してはやっぱいい感じ。人の裏をかくパスとか上手そうなんだけど、もうちょい長めに出なきゃ分からんな。
柴っちゃんは腰痛そうだったよ。一試合目でやったんだと思う。相手と絡んだとき腰押さえてたような気がする。でも、前へ行こうという意識は健在。もう少し広い視野を持てば、あの正確なパスも活きてくるはず。
斉藤さん。もうちょっと見たかったな。柴っちゃんも含めて、余裕があればもっと上手い起用法も考えられるかも。何かベンチに余裕がなかったからな、昨日。
総括すると、リーグの行方を考えれば昨日は落とせないステージで、成長過程にある人、もしくは各自の課題は置いといて、とにかく勝ちに行っていたように思う。その結果、落とせない意識が強すぎて、自らを縛る結果になったんじゃないだろうか。
あのね、mu_tyoさんのとこにも書いたけど、ベンチの空気が何か硬かったんだよね。勝ってもあんま嬉しそうじゃないっていうかさ。やっと笑顔を見せたのは閉会式のときだし。
いやさ、勿論ガッタスは勝たなきゃいかん訳さ。現時点では。でも、もうちょい楽しそうにやってもいいんじゃない?
ま、私の気のせいかも知れんけどね。ちょっと気になったもんだから。
えー、いろいろ書いたけど、ガッタスが目指す方向は間違ってないと思うのね。
ただ、ああいうフットサルを目指すには、圧倒的に彼女たちには時間が足りないのよ。たとえば、パスをもっと滑らかに回すには、もっとコミュニケーションを密にとって、お互いどれくらいの強さのパスはとれるとか、どのコースだと受けにくいとか、そういうのを身で持って知らなきゃならない。
そういうのって一朝一夕に覚えられるもんじゃないからさ。やっぱ時間が問題なんだよ。
でも、現実としてこれ以上サルにばかり時間を割いてはいられない。
だから、今しばらくはこのままの状態は続くだろうと。
そういう意味では、今回ごまかしならも何とか優勝できたのは良かったなと思ってる。
これで、次のステージはあんなに切羽詰った感じにならなくて済むんじゃないだろうか。そしたらもっと色んな事を試す余裕もできるし、個人の課題も取り組める。
勝たなきゃならないのは重々承知。
でも、そういうチャレンジもしていかないと、次のステップには進めないのも事実なんだよね。
勝ちつつ、チャレンジを続けるのは大変だけど、ガッタスだから期待してる。
次の十条クラブとの再戦ではちょっとした欠片でもいいから、何か形をつかんで欲しいなあ。