Rain

完結した。これって知る人ぞ知るって感じの作品になるのかな?もう出だしから好きな空気感で、密かにずっと追ってた。以下感想。
あー、ちょっと良い映画を見た後のような気分。とても満足なんだけど、終わってしまう事が少し淋しい、そんな感じ。
良い物語を読んだ後っていつもこういう気持ちになるんだよな。
でも、これ感想書きにくいねー(笑)下手な事書いたらネタバレしちゃうし、とにかく一度読んでその空気を味わってほしい、としか言いようがない。どう書いても雰囲気を損ねちゃう気がするんだよな。
何と言うか、大した事なんてなくても、物語は成り立つんだっていうね。良い例。
最初から最後まで主人公も相手役も名さえ明かされず、当然その気持ちも旅の行方も漠としていてはっきり示される訳じゃないけど、だからこそ沁みると言うか。
降りしきるのではなくて、しとしとと物語の中を降り続く静かな雨のような物語。
そのほの暗い中最後に示される、かすかな光。その終着点を見るためだけでも一度読んでみてはいかがでしょうか?

えーっと、それから前にも一度書いたけど、主人公の片割れは、私的にロードムービーが似合う人だと思う。何か普通に生きててもいつも旅してるイメージがあるのよ。ふらふらと一向に一定しないとことか(笑)
あっ、これ、そんな事言ったら普通に映画で見たいわ。その時の主役は是非あの娘。たちで(笑)よろしくお願いします。