会うは別れのはじまりなれど

はろよしが終わってしまった。
ちょっと、いや、かなりショックだ。
何か勝手な思い込みかも知らんが、この連載は吉澤の“ホーム”って感覚があって、何とはなしに続いていくもんだと思ってたから。
何つうんだろ、吉澤の不思議な塩梅や、優しいとこ、綺麗なとこ、そうでもないとこ(笑)そういうの全部まるっと受け入れて、ぽんとこっちに放り投げてくれるような、懐の深さといい意味での投げっ放し感があって、とても居心地よかったんだよな。
実際、吉澤もスタッフを信頼してたように思うのは、毎回載せられてる写真の生き生きとした表情(特に後半ね)からも伺えるしね。
こう、モーニング娘。という括りから外れて、吉澤が吉澤個人として信頼関係を築けた初めての仕事だったんじゃないかと思う。
うちらヲタ的に言えば、毎月語られるちょっとばかし舌っ足らずな言葉の向こうに、彼女なりの真実って奴を推理したりして、実に楽しい時間だった。
「今月は何やらかしてくれてんだろ?」と最初にページ開いて、バーンと凄い写真が来た時の、あの衝撃は忘れられないな。中身は相変わらずなんだけどさ(笑)
なつかしいものも おぞましいものもすべてがここにはある、とは『BANANA FISH』のアッシュの言葉。
“故郷”について語られた言葉なんだけど、あとで振り返った時、吉澤もこれを読んでそんな風に思うんじゃないかな。
16歳から21歳の間、吉澤がモーニング娘。として過ごして来た一番多感な時期の記録がここにはある訳だからさ。
ま、何はともあれ、連載お疲れさまでした。こういう仕事が出来て、吉澤さんもヲタも幸せだったね。
そして、れーなには、吉澤さんがこの連載を通して何かを感じ取った様に、何でもいいから掴み取って欲しい。それは芸能人うんぬん以前に、人として大事なものになると思うからさ。
あー、忘れるとこだった、単行本化めっさ希望です。出来たら大判で、やむ落ち入りでお願いします。