横綱相撲

行ってきたよ。いや、いいお芝居でした。てか、ちょっと舞台が近すぎて参った。
何かあれだ、あの席はちと心臓に悪い。前から4列目、しかも上手通路側という、何ちゅうか目のやりどころに困る席で、ちょうど顔を上げると吉澤さんが目の前に。えーっと、紺で最前よりドキドキしたよ。
いや、まいった。何だろ、アイドルのよっすぃ〜にはずっと会ってるんだけど、役者の吉澤ひとみに初めて会った気がしたね。
見てる間、そこにちゃんと美華がいたんだよ。吉澤ひとみじゃなくて、美華がさ。いや、ちゃんと吉澤ひとみなんだけども、でも、そこに立っているのは美華なんだよね。
何かね、途中から吉澤さん個人がどうのって言うより、この人はこの後どういう演技をするんだろ?って方が気になって見てた。そういう意味でドキドキした。
吉澤ひとみを追うという事は、色んな意味でスリリングなんだけども(笑)、演技にドキドキしたのは初めてかも知れん。ちょっと気になる新人さんを見る目だったなあ、今日の自分は。
と、言っても、黄色いめちゃアイドルっぽい衣装で歌い踊る吉澤さん見て、ハァ━━━━━━ ;´Д` ━━━━━━ン!!!!!することは、きっちり忘れてませんでしたけどw何か、よっちぃが可愛すぎて、直視するのが恥ずかしい気分になりましたよ。
えーっと、髪がかなり伸びてましてね、ちょっとストレートっぽくなってて、しかも前髪あり、身体もやや戻り気味で、何だろ、びっくりするくらい、女の子なんだもん、困るよなあ。全体的にふわふわしてるし、何かそこだけぼんやり光が当たってるように見えた。ほにゃららで見た時は黄色の衣装ってどうなんだろ?って思ってたけど、舞台見て納得。あのぐつぐつとごった煮みたいな芝居の中で、美華の役はある意味ほっと出来る役なんだよな。淡い黄色が良く合ってる。
また、歌ってる時の表情がいいんだよ。こう、声には出してないけど、ちゃんと歌ってんのな。切ないの。見てて、ああ、本当はこの子(美華)も歌が好きなんだろうなあって伝わって来るし、だからこそ、後で替え玉としての自分に悩む訳で、説得力が増してた。
このお芝居に早く吉澤さんが馴染めたのも、勿論、吉澤さんの馴染み力もあったんだろうけど、物語全体に流れてるこういう歌への想いってのが、あったからなんだろうなと思ったよ。
吉ヲタとしては、余計吉澤さんの歌が聞きたくなったね。今のこの人が全力で歌ったらどうなるんだろう、って思う。出来る事なら、吉澤さんの愛せる歌を、思い切り歌わせてあげたいな。
閑話休題。しかし、ダンスシーンってのは、その人の素が出るねえ。他のとこほぼ美華で通したっていうのに、踊るといきなりハローの吉澤さんだったよw明らかに周りと動きが違う。上半身だけローリングとか、ターンの切り方とかやっぱダンスを、それも群舞をやり慣れてる人の動きだったね。集団の中に揉まれていても、わっと派手だつ。
筧さんはうん、格闘技系+演劇の人のダンスだ。見えの切り方、己の魅せ方は演劇的なんだけど、動きが武闘系w何か力強くて、直線的なんだよね。
メイサはうーん、確かにごっちんを思い起こさせる動きだ。バネが利いてて、しなやか。そして、あんまり女の匂いしないというね。ただ、支える筋肉が足りないから、ゆっくりの動きは苦手っぽい。上手い事ためられないんだよね、力を。スピード勝負が出来る乱闘シーンとかは映えるんだけど。ダンスっていうより、アクションて感じかなあ。一度きちっとダンス習えば、もっと上手く見せられるようになれると思う。
あ、それと、全体的に藤原頑張ってたね。演じるのが嫌いじゃないと見た。すっごいアキラの役を楽しんでやってる。東京での彼を見てないから今いち分からないけど、ホームに帰って来て肩の力が抜けたんじゃないかな。お芝居のいいアクセントになってたよ。ダンスも基礎はないものの、しっかり動いててそこは好感をもったね。
あと、何気にバックで踊ってる人達の動きが凄い。完全に職人芸。素晴らしい筋肉w蛍光ヒーヒーマンやってる時とか、目立たないところで面白い動きしてるしw今日は近すぎて全体の動きが見えなかったから、明日はちょっと引いた目で見てみよう。
で、だ。この難しいお芝居の真ん中に居るのは、名実共に筧さんなんだよな。背景は複雑だし、テーマは重いし、話は盛り込み過ぎなきらいがある。しかも、出て来る役者さんはつか系あり、宝塚系あり、芸人さんあり、アイドル(笑)ありと、出身も演技の仕方も皆違う。下手したら空中分解しかねない、ギリギリの線だったと思うんだよね。
でも、筧さんがどーんと構えて、全てを受け止めてるから、一つの芝居として成り立っているんだよな。誰が来ても正面からぶつかって、逃げず、脅かさず、静かな熱でもって引っ張っていってくれるから、周りも安心して、思い切り演じられるんだよな。
いやあ、この人が座長で良かったなと。色々とさ、ご難続きの舞台だったけど、根っからの舞台人であるこの人の熱意があったからこそ、幕が上がったんだと思うよ。
吉澤さん的にも、入りやすかったんじゃないかな。真ん中にいるのが、こういう人で。アイドルだからとか、途中参加だからとか関係なく、真っ直ぐ吉澤さんを見てくれて。全くのアウェイで、そういうのって有り難いことだよな。色んな意味で、いい勉強になってんじゃないかな。
後もう少しだけ、メイサのこと。存在感あるね、いい役者さんだと思う。今の若い女優さんには珍しく、影がある。だからと言って、暗くはない。目に力があるんだね、毅然としてる。
でも、自分は最後の最後、人間らしさが戻って来た時の彼女が好きだな。それまで、我を抑えて、大義や名分のために生きてきた人がちらっと見せる弱さが好きだ(とことんヘタレ好きだな、吉ヲタめw)
何か、また別のお芝居で見たいかも。まだまだ不器用で荒いけど、そこが魅力でもある。出来る事なら、変に削ったりしないで、自由にやらせてあげてほしい。
うはー、なげーwいいもん見たから、興奮して書いちゃったwまだまだ書きたい事あったんだけど、まだ今晩があるんで、この辺にしとく。
ともかく、吉澤さんはもう始まってるよ。感傷に浸ることもなく、前へ進んでる。自分も切り替えないとね。
小さい時、風と呼ばれた人は、今日も風となって自分の横をびゅんと駆け抜けてった。それはもうもの凄い勢いでね。自分は見失わないように、その小さいような、大きいような後ろ姿を追うのみ。
今夜、吉澤千秋楽。目一杯楽しんできます。

おまけ
・どうでもいいことだけど、こっしーから吉澤・石川連名でお花が来てた。中々義理堅い男だなあ。
・あと、ウサギとリボンの会からもw狼発らしいね。イツノヒカキミトドスーンて意味わかんねw
・ウサギといえば、傘の梨華ウサ確認。小さくて見づらかったけど、ちゃんといた筈。
・それと、上のホテルの入り口のとこに、夏のディナーショーの立て看が出てた。いしよしさとと矢高ケメ子。きっと声の案配は後者の方が良いんだろうな、と思いつつ見てた。
・それからそれから、最後のテレサの歌のとこで吉澤さん、かなりぐっと来てた。唇噛み締めて、やや上向いて涙がこぼれるのを堪えてんの。そのうるうるとした目がまた綺麗でw
・カテコは4回。客電ついてから、4回目のカテコ。スタオベ。うわっと一斉に立った時は、こっちもうるっと来たね。メイサ、藤原辺りは2回目辺りからヤバかった。かなり来てた。吉澤さんは一転、鮮やかな笑顔。目はうるっとなってたけど、お客さんに喜んでもらえた喜びが勝ったみたい。つくづくライブ番長だと思う。
・吉澤さんの深々としたお辞儀が印象的だった。本当に嬉しかったんだろうな、いいお辞儀だった。
・吉澤さんと筧さんが一回ずつ噛む。でも、芝居の流れは止まらず。勢いとは素晴らしい。
・幕間、トイレ横のソファでおば樣方が吉澤さんを誉めてた。代役なのに見劣りしてない、頑張ってる云々。ありがたいことだが、吉澤さんはあの子の代役ではないよ。辻ちゃんだよ。
・えーっと、某有名固定がいた。後、現場で見かける吉ヲタさん多数。休憩時間とか固まってて、かなり目立ってたよ。カテコのとき、よっすぃ〜!って思いっきり手振ってる人もいて、何だかなあって気になった。
・今日こそは早めに出て、本屋に寄る。財布には危険だけどw