ただ泣きたくなるの

いや、マジで、吉澤さんいい感じだったなあ。バンドのボリュームに関してはmu_tyoさんに禿同。もうちょっとボーカルに寄り沿うように調整してくれれば、もっと感じ出たんじゃないかなあ。せっかくの生音なのに、ちょっとうるさく感じちゃう。吉澤さんの声との相性を考えれば、かなり惜しい。途中、均衡が取れてたとこはやっぱり気持ちいいもの。
とはいえ、吉澤さん、良かったんだよ。何か多分、この曲みたいのを歌うには吉澤さんはシャイ過ぎる気がするけど、そのはにかみ具合がなおいい。中山さんのが恋する切なさだとすると、吉澤さんのは人を好きになる幸せって感じなんだよなあ。一つ一つ何かを確かめるみたいに、すごく大事に歌ってんの、ふわーっとさ。
このね、ふわーっとがいいね。声はウェットなんだけど、全然重くならないの。何か見てるこっちまで幸せになる。
等身大って言葉はあんま好きじゃないけど、こう、今の吉澤さんにはしっくり来るんじゃないかな。肩に力入ってなくて、とても素直に歌ってる。しょーじき、Radio辺りは気張り過ぎかもって思ってたから、この力の抜け具合はいいやね。
普段着っぽいというか。よそいきじゃない感じ。また、髪型もストレートで、薄化粧で。ふつーに女の子っぽくて、いいよ。目のあっぷだとか、口元だとか、マニアックな寄りもなく、シンプルな絵作りに逆に好感を持つ輪。
それだけに、何度も言うが、バックの演奏の音量だけが悔やまれる。あれはもっとソリッドの立った声の持ち主のが合うセッティングだと思う。シンプルにギター一本でもいいから、吉澤さんの細やかなニュアンスが伝わるような、繊細な伴奏をして欲しかったな。
そして、次はいよいよいしよし“らぶらぶ”チェリー。
どういうことになるか分からないってとこに、期待しつつ、待とう。