はにわっちdeなんばHatch

ハロ ライブ

いやあね、何か気持ちがほっこりいい気持ちですよ。やっぱ歌ってるなっちさんは格別。ようこそなっちの“庭”へ、だよな（笑）
以下、ネタバレあり、感想。
えー、大阪にしてはやや大人しめ（自分が2階席の後ろだったからかな？）だったけど、自分的にはのんびりまったりと歌が堪能出来て良かったっす。
して、昨日の安倍さんはいい具合に肩の力が抜けてて、マジでね、スウィングしてたwちゅうか、トゥーランドットでの経験が身体から沁み出てた。こう、何だろ、進化っていうのかな、それが重くなる方行にじゃなく、全体に明るい方へと、軽みを増していってるような気がする。
別にこれと言って構えることはしなくても、楽しい歌はより楽しく、しっとりとした曲はよりしっとりと、深化しているというか。
いやあもうね、たからものは泣きそうになったよ。何だろ、あんなにマジに歌を聴いたのは久しぶりか知らんね。参る。とにかく参る。これと小説の中の二人は是非色んな人に聞いてもらいたい。あれは、安倍さんしかああいう風には歌えないと思う。安倍さんが歌を自分の言葉で歌う時ってのは、じわじわと気持ちに何かが行き渡ってゆく感じなんだよね。まっつーみたいに心をがっと鷲掴みするんじゃなく、気がついたら色々と満たされてる、というような。
あと、PIECE OF MY WISHだけど、今井美樹のカバーって結構難しいんだよね。あの人自体技巧派じゃなくて、本当にシンプルに歌うから、他の人が歌うとどうしてもうるさくなっちゃう。でも、安倍さんはより素直に歌っちゃうので、何だかそれが自然のように聞こえちゃうというね（笑）んで、プラス暖かみが増す。人肌ぐらいにあったまる。今日もMCで熱く語ってたけども、好きだっていうのが伝わってくるな。いやー、生で聞けて良かったよ。あの微妙な空気感はあそこにいてこそのものだと思う。たからものからの流れはマジ神。
あ、それと、パーカスのあさみさんとの絡みはもれなくいいね。エレベーター二人ぼっちとかね。安倍さんのちょい癖のある声に甘いあさみさんの声がふわっと乗っかる感じ。いいなあ。女の子だなあ。ちゅうか、このアンサンブル好きだなあ。去年の秋とすたっふぅさんも一緒らしいんだけど、ほんといい雰囲気なのよ。バンマスの岩崎さんもギターのくぼたさんも勿論あさみさんも、ずっとにこにこしてんのね。楽しげに弾いてんの。安倍さん一家って感じがするね。
そんで、カバー曲は今日一曲差し替えで、ユーミンから拓郎さんに替わってました。あれが本来の形なんだろうな。次の曲とのつなぎがすごくしっくり来る。何ちゅうかフォークジャンボリーとかのノリ。前のパートのシリアスさがふわっとほどける。一気に朗らかモードだよ。いや、和むw初見の人でもついてけるんとちゃうかなw取りあえず、夏休〜み♪言うてたらええしねw
して、ほぐれてきたら、私の青空。ここの流れも何気に好き。自分がどっちも知ってたからってのもあるんだろうけど、楽しかったね。うきうきしたwまた安倍さんが楽しそうなんだわ。こういうさ、何でもない日常を描いた曲って安倍さん上手いよね。ハロでもちょっと抜けてると思う。
で、真夏の光線。うーん、これはもうちょい乗っちゃった方が良かったかな。これとかだて生きとかは別にかけ声ありでもいい気がした。そういうの想定して作ってあるしさ。安倍さん的にもアリっぽかったし。今日は全体的にその辺の境界がはっきりしてなかったんだよな。自分もちょっと戸惑った。1階と2階ではちょっとテンションが違って、どこまで乗って良いのやら、分かんなかったんだよね。でもまあ、渋谷は慣れた人多いだろうし、これからツアーがこなれていったら、ノリも揃ってくるかな。
さ、ここで小二ですよ。それまでの爽やかなムードがさっと切り替わる。一呼吸だよね。すっと歌い出した瞬間別の顔になってる。場内もまぶしい青空から切ない夜にって感じに空気になってた。見事な切り返し。何かこの辺の呼吸が安倍さんだなあと思った。すごく独特。でも、自然。
息重〜I'm in Loveの流れも良いな。全体的に割と2曲でワンセットなのかな。コントラストの違うものを合わせてみたり、同じ色味でもタッチが違うものを持って来たり、工夫してあるよね。また、それでいて、ちゃんと一本の流れになってる。やっぱ、同じ人とやることの弊害はあるとしても、回数を重ねたからこそ出来る構成というか。ツボを押さえてるよな。
また、それに答えるように、安倍さんの歌も良くなってる。高音が奇麗に伸びるんだよな。響きがいい。低音から高音への移動も滑らかになったし、発声から変えたのかな、楽に声を出してる気がする。んで、楽に歌えるようになった分、気持ちに余裕が感じられるんだよな。本当に歌うの楽しそう。
ある意味、だから、こういう形でやるライブとしては完成形に近いんじゃないかな。まあ、あと何枚かバンドを厚くしたり、構成を変えたりってのはあるかも知れないけど、基本これでいいんじゃないかと。というか、安倍さん的に、今、ちょっとぐらいバンドメンバーが入れ替わってもOKなんじゃないかって感じがする。何か自由度が高い。元々歌える曲の幅が広い人だけど、またポケットが増えて、曲の出し入れがよりスムーズになったというか。
で、それにおそらくはこっちがまだついてってない気がするよ。だから、ツアー終盤、それこそ聖誕祭のときとかヲタさん達も変化を受け入れられるようになった頃、もう一回安倍さん変わるんじゃないかな。確かにトゥーランドットのよい影響は出てるんだけど、それを完全に自分のものとするにはもうちょい場数踏んだ方がいいだろうし、何だろ、やっぱり現場で鍛えてきた人だから、こちらのレスポンス次第でもっと違った形になるかも知れない。技術ってのはただ会得するだけではまだ半分なんだよな。要はそれを使ってどうするかだから。なので、その辺の事を掴んでいって、なおかつこっちの反応もよくなれば、もうひと化けぐらいはしそうかなと。
閑話休題。
んで、アンコールあけがとうもろこしと腕組んでなんだけど、ここでちょっとほっとした空気になるんだよな（笑）以前からのなち紺のノリだから。何か安倍さんと一緒に体動かして、大団円って感じ。スタッフやバンドのメンバーも含めて、皆で気持ち良く笑顔になって帰ろう、みたいな。ニュー安倍さんは安倍さんとして、ああいう手作り感は残しといて欲しいな。
以上、だらだらと感じた事を書いてみました。いやー、今回の公演小ラッシュはこれでおしまいなんだけど、最後安倍さんで良かったなと。まだまだハロって層が厚いっす。あー、それにしても、もう一回聖誕祭までに見に行きたいな。きっとまた変わってると思うんだよ。うん。