彼女達のスタイル 1

先週も自分が歌が好きで良かったと思った週末でした。
久しぶりに聞いた藤本さんの声も、自分の誕生日を祝うかのような朗らかな安倍さんの声も実に気持ちよかった。
もうそりゃ、自分のボケのせいでかなり泡食ったりしましたが、それを帳消しにするぐらいいいライブでした。
おとといの夜の帰りの電車の幸せは格別。
以下、感想。久々に長い。
・まずは藤本さん編
自分的に吉澤さん卒紺以来の生美貴さんだったんだけど、出て来て1曲目の歌を聴いて、すごく落ち着いた。
やっぱり聞く前は何となく胸にざわついたものを抱えてて、勿論、藤本さんのことだから、よい方向に転がっているだろうとは思ってても、彼女の歌が変わっていたらどうしようって部分も正直あった。
でも、1つ歌を聴いたら落ち着いた。何だ、藤本美貴はそこに居るじゃないか。
藤本さんの歌に必要なのは、歌、自分、それを届ける相手。それだけなんだよな。そりゃ、大きなステージの真ん中で、ライト一杯浴びて歌うのもとても似合う人だけど、ああいうシンプルな構成になっても、根っこに流れてるものは何一つ変わらない。
むしろ、シンプルだからこそ、普段はあの華やかな雰囲気に目を奪われて見え辛くなってる基の部分が浮かび上がったというか。
この人の歌うことに対する気持ちがほんとによく伝わって来たよ。
何かさ、この人に取って歌うことっていうのは、実に普通のことなんだよね。そこに歌があって、自分が歌ってるという状況が普通。だから、特別肩に力を入れて歌うことなんてないし、歌に対して虚心で居られる。確かにどんな曲を歌ったって藤本美貴の世界なんだけども、歌は歌としてあるんだよね。
例えば、最初の方でテレサ・テンさんの曲を歌うんだけども、これが面白い。もうね、全然別世界(笑)元が演歌だからさ、やっぱ耐える女の世界な訳よ、基本。でも、そういう悲壮感が全くないんだよね。すっげーポップwだけど、しみじみとこれがいい歌なんよ。藤本さんが本当にそう感じているんだろうなと言うことが伝わってくる。
テレサ・テンさんが歌うつぐないではないけれど、これも確かにつぐないの世界だなと。
自分が吉澤さんや藤本さんの歌が好きなのは、たとえそれが聞き慣れた歌であっても、こういう風に二人が歌うことでまた違う世界が見えてくることがあるからなんだと思う。まあ、それは二人が意図して狙った訳ではなく、そのようにしか歌えないんだけどね(笑)でも、そこがまた面白いっていうか。
いやー、それにしてもこの人はやっぱポップスの人だよなあ。このべったり演歌を歌ってもポップスってすごくね?(笑)基本、センスがポップなんだろうな(そんなの考えたこともなさそうだけどw)
それはもう、オリジナル、カバー曲の別に関係なく、全般的にそうなんだけど、特にいいなあと思ったのは、雨とSWEET 19 BLUESかな。雨はオリジナルよりひょっとするとこっちの方が好きかも知れない。藤本さんてウェットな感じ出すの上手いよね。ていうか、マジで雰囲気泥棒wその前のMCであんなに人を笑わせといて、歌始まった途端、あの表情は卑怯だよ。声と表情にうっとりしちゃう。その癖、間奏になるとちょっと照れくさそうな顔をしてる時があって、そのギャップに落ちるw今回距離が近くて、しかも丁度藤本さんが目線を漂わせた時に焦点が合う辺りに座ってたもんだから、目が合った気がするたびにこっちが照れたよw吉澤さんもそうだけど、至近距離はやばいよね。ずっとへらへら笑ってた気がする(笑)
オリジナルに関しても、ずっと歌ってきた歌だからこそ出来ることってのもあるなあと。何だろう、音の一つ一つ、詞の一つ一つまで把握してて、己のものにしてるなって感じ。変な話、自分の手足みたいだと思った。会長なんかはかなり難しいアレンジだったのに、それでも楽しげで、自分の曲に愛着があるんだなあって思ったよ。いやあ、あれはびっくりした。岩崎さん、遊び過ぎだよ、して、藤本さんよく普通に歌えるなw
普通に歌えると言えば、今回もっそ丁寧に歌ってたのが印象的だった。以前CDSで大分手こずっていたいい日旅立ちも、本当に慎重に歌っていて、きっちりクリアしてたよ。こう、一人になって、色んな場所で色んな人の歌を歌ってさ、気持ちに変化があったんじゃないだろうか。藤本さんてその歌のおいしいとこをすっとすくいとれる人なんだけど、なまじセンスがあるもんだから、どうしてもそれに頼っちゃうとこがあったんだよね。自分的には別にそれが悪いとは思わないけど、藤本さんさんとしては一つの歌をもっと大事にしていこうと思ったんじゃないかな。右手で音程を追って歌ってる時があった。
以前どこかで歌った曲が多いSLだったけど、藤本さん的には、新しい課題を持って挑んでいたのかも知れないね。すなわち、音符通りに歌ってみるということ。まあ、地味だけどさ、今この時期に基本的な技術を見直すってのは、意味のあることだと思うよ。次のステップに進むにあたって、自分の技術をブラッシュアップするっていうのは大切なことだからね。まあ、単純に自分としては、藤本さんの歌に対する気持ちが高まってるってことの方が嬉しかったけど。
あ、それと、新曲に関してはやっぱ生で聞いた方がいいな。生身の藤本美貴が持つ説得力って半端ねえ。ただ、自分の手にしっくり来てるというのには、まだもう少し時間がかかるかもとは思った。置き手紙って難しいわ。てか、今までの藤本さんの手札にはない感じなんだよな。こればっかりはもう歌い込むしかないと思う。藤本さんがあの難しい歌い回しに気を取られることなく、自分の間で歌えるようになったら、また違った曲になるんじゃなかろうか。また、その時、聞いてみたいな。
で、ENの夢で逢えたらだけど、ノーナーバスな藤本さんと言えど、それまではどこか張りつめてるとこがあったのね。、ほっと表情がほどけて、本当に楽しそうに歌ってたよ。
それ見た瞬間、ああ、聞きにきて良かったなって、もう一回思ったね。この人には歌ってて欲しいわ。まあ、色々思う人もいるだろうし、藤本さん自身もぐらっと揺れた時もあったと思うけど、それでも歌うことを選択してくれて良かったよ。少なくとも、歌ってる藤本さんを自分は好きだな。きっと、この先も嫌いになれないと思う。だって、あんなに真っ直ぐな人いないよ。てか、もうちょっと嘘つけたらいいぐらいだ(笑)
ということで、とても全部は追っかけられないかも知れないけど、これからも歌ってる藤本さんを見ていたいなと思ってます。それも、出来るなら歌っているその場で。
そして、今一番の問題は、自分がグリースの千秋楽に落ちたことだな_| ̄|○ま、一般頑張ってみるべさ。ふー。

あ、安倍さん聖誕祭の感想はまた今度。ここまで書いて力尽きた。
そして、昨日までの吉澤さんの動きに早く追いつかないと。とりあえず、ガッタス優勝おめ。思い出深いお台場のラストに優勝出来て良かった。てか、みうなと藤本さんはどんだけガッタス好きなのかとw