風をあつめて

暑い暑い大阪の夜。彼女の周りだけいい風が吹いていた。
食事も終わり、気もそぞろ。椅子の向きなど直して準備万端、主役の登場を待つ。ただ、何やら会場入り口(つまりは最後方)をちらちら気にしてる人あり。何故かしきりのカーテンが閉められる。そうこうしてる内に客電が落ちて、バンド登場。やっぱりステージが狭い。ジャズっぽいイントロが流れる。でも、吉澤さんが現れる気配がしない。んっ?と思ってると、何故か後ろにピンスポ。カーテンの後ろから主役登場。一瞬、息をのむ会場。昼から入ってた人たちも分かってた筈なのに、やはりその人の登場に衝撃。急に光り差すよう。この日は海賊風バンダナなし。ふわふわゆるゆる揺れる金髪。思わずにやける。嬉しい驚き。この辺りの仕掛けがいかにも吉澤さん。ちょっとした工夫でもって、こちらを喜ばせる。拍手しつつ、振り返る笑顔、笑顔、笑顔。その笑顔に少し満足げに微笑む人。通路をゆっくりゆっくり会場の反応を確かめるようにステージに歩いてく。良い香り確認。白い背中がまぶしい。
ステージに上がるとバンドに目配せ。一呼吸置いて、物憂げな演奏が始まる。このイントロが好き。大きく息を吸い、吉澤さんが歌い始める、

1.風をあつめて
出だしの声が違う。ふわっと会場に広がっていく感じ。小さな会場ってのはあるけど、響きがいい。何だろ、吉澤さんがそばに居るような。つまりがちだった音も今日は伸びてく。自由、とにかく自由。STBがいかに緊張していたか分かる。最後だからホッとしたのもあるのだろう。人の、しかも有名な曲を生バンドでやるというのはこちらが思うよりずっとプレッシャーだったのかも知れない。ここに来てそこから解放。原曲のイメージを残しつつ、ほぼ吉澤さん風味。少しアンニュイで、でも重くなく、風に漂うような。あんな風に物憂げに歌うことが出来るなんて思いもしなかった。元気な吉澤さんも好きだが、あの雰囲気、たまらん。

同じ曲とは思えない程進化していた。多分、曲全体のイメージが掴めた模様。良いときの吉澤さんの歌は聞いてるとすごく絵が浮かぶ。加えて声が甘くて、ほんと夢見心地。STBの開放的な雰囲気も良いが、大阪の密集した濃い空気も悪くない。今回、音響の調節が当たっていたのと、ジャズ系セッションのようなアレンジがハマって素直に酔っぱらってしまった。吉澤さん、やっぱり生楽器との相性いい。特にこの回はかなりリラックスしていて、バックスの音に自分の声が乗るのが気持ちよくてたまらない様子。ああなってはちょっと手がつけられない。最後のフレーズが宙に消えて、余韻を残して曲が締められる瞬間など。本人も会心の笑みだった。

いつまでも醒めやらぬ拍手の中、MCを始める。大阪に久しぶりに帰ってきましたと。高速を降りる時、わおーんで通ったなあと懐かしくなったらしい。何だか笑顔2割増し。口調もゆったりで話さなきゃっていう空気がない。完全にまったりモード。えせ大阪弁も早くも炸裂。そうやろ?そうやろ?と繰り返す様がかわいらしい。自分ちに帰って来たみたい、ていうか、自分ちのリビングみたいにほっとすんの、とは吉澤さん弁。気に入ってもらえて何より。以降、ずっとそんな感じで取り留めなく、まったり進行。会場も生暖かい見守りモード。大阪だなあと思う。
そういや、この日の衣装をとても気に入ってるみたいで、照れ照れしながら、可愛い?可愛いでしょ?みたいに何回も聞いてた。会場からそのたび、可愛い〜い♪って答えがかえってきて余計照れるというね。何、その羞恥プレー。さっきまでのあんにゅいできれーなおねーさんはどこへ行ったのかと(笑)もっとy(ry)

そういうにこやかな空気の中、ゆったりと始まる、これ。

2.ZOO
これもすごく楽しそうだった。先週はどちらかと言うと原曲通りにアイロニーな雰囲気を漂わせていたけど、今回はよりシンパシー。後のみんなひとりもそうだが、ちゃんと歌わなきゃという気負いが取れて、見えるのはその楽曲(歌い手さん)に対するシンパシーとリスペクト。アットホームな、ともすればぬる過ぎるとさえ言える会場のあたたかな「誰かさん」に対する返歌。心から歌うのが好きなんだなと伝わる。いい笑顔。自然と歌詞間違いも減る。ちょっと余裕も出てくる。こちら一人一人をじっと見つめるようにして歌うのは、破壊力抜群。会場も笑顔にならざるを得ない。まさに人たらしw

原曲よりさらに素朴な印象になった。生成り色というか。素直な感じ。いい意味で頑張らなくなったのがいいのかな。すっと言葉が耳に入ってくる。前回やや覚束ないふうだったところも自然になってて、吉澤さんの言葉として届く。しかも細切れじゃない。センテンスセンテンスで区切るのではなく、一つの曲として捉えてる気がする。というか、そうなった。吉澤さんの場合、ステージでお客さんの目に磨かれて、曲が完成するイメージ。芯になるものはあるのだけれど、漠然としていたものが形になっていく感じ。ああいうのを見ると、もっと回数重ねさせてあげたくなるなあ。思いもよらない化学変化するからなあ。でも、慣れすぎると自由過ぎてしまうから、その絶妙なバランスをついてほしいかも。今回大阪はギリギリのとこで踏ん張ってた(苦笑)

とまれ、和やかな雰囲気のまま、次へ。

3.君がいるだけで
これはより逆に原曲に近くなったかも。細かい癖や符割こみで刷り込まれてるっぽい。前回は緊張しててスタンダードに歌っていた感じだったけれども、普段吉澤さんが歌っている姿に近いのではないか。ノリノリだったよ。ごく自然に楽しんでた。ていうか、本当にSTB一杯一杯だったんだなあ(笑)身振り手振りがでかい。スウィングしてるよ。今回全体的にアレンジが好きだったんだけど、ちょいこれ辺りサクソフォンが恋しい。吉澤さん以上に自分の刷り込みが激しい件(笑)こういう楽天的なノリの良い曲は一曲あるといいね。何か安心する。吉澤さんがエンターティナーだということを再認識した。華やか。

ただ、曲の最後のらららで歌う辺りの高音が厳しそうだった。ちょい伸び切らず、思わず小さく苦笑い。ちょっと疲れてたかな。多分、今回普段あまり使わない中低音域を強く押した反動と思われ。しかし、この出るか出ないか微妙なとこの掠れ声がまたいいのだ。基本、吉澤さんの声は大好物だけど、ツボなことがこの日判明した。やっぱり生声サイコー。それにしてもバンドさんとのコミュニケーションが濃くなったような。よく目配せする。ちょっと目合わせて笑ったり。いいなあと思う。そして、アレンジの方向性が吉澤さんの声を計算に入れてのものになった気が。無理矢理ピックアップするのではなく、自然と馴染むような感じ。ドラムは中村さんの音が好きかも知れん。というより、ベース&ドラムのリズム系がしっかりとしていて、それにきーぼーとギターが被さるような塩梅がいいのかも。またいつか、このメンバーでやって欲しい。

一曲終わって吉澤さんは後ろ向いて水飲みに行くんだけども、心持ち腰を屈めてちゅうっと水を吸ってるのが可愛い。んで、そうしてる吉澤さんの横で演奏中と全然違う雰囲気でベースの小川さんが見てるのが面白い。何やらツボを突くらしく、吉澤さんがぼやんと話し始めるとにやにやしてる。それもずーっと。吉澤さんが何か言ってこちらがウケてたら、同じタイミングでもっそ笑顔の小川さんが居て、余計笑ってしまった(笑)何かそのように会場の雰囲気がかなりのほほんとしてて、いい感じ。相変わらずもずくネタの人気は高く、未だに強く推す吉澤さん。もずくシャーベットとか売り出して、何とか牧場に負けないように頑張りたいってなことを言ってた。ヲタの反応が今イチと見るや、シャーベットはないかwとすぐに前言撤回。この日は終始この調子で行き当たりばったり。
なし崩しに次の曲と言って、大好きな歌が歌えて嬉しい、マイフェバリットソングです(ニコッ)で、

4.みんなひとり
これの仕上がりが素晴らしい。改めて良い曲と確認する。STBの時は若干気持ちが空回りしてる感がなきにしもあらずだったけど、この日は落ち着いていて、しみじみと味わうみたいに歌ってた。内容は同じなはずなのに、違うもののように聞こえた。何というか幸せそうなのだ、とても。この日、この場所で、この曲を歌える喜びみたいなものが伝わってくる。聞いているこちらもじんわりと心が暖かくなってゆく感じ。幸せな共有空間。ノリのよい曲をやる時とはまた違った一体感。こういうのを味わうと現場から離れられないと思う。

ちょっと歌い方の癖とかまりやさんに似てるかも。特に出だしとか、おっ!?と思う程。得意の音域が近いというのもあるかな。後、上手いと思われようとか、ここはちょっと聞かせよう、とか、そういう風な押し付けをしない歌い方も似てる。伝えたいのはその歌に流れてる風景だったり、込められてる気持ちだったりするのだ、きっと。
それにしても吉澤さん変わったな。元々激しく巻き込み型ではあったけど、この日はそれプラスじわじわと会場に沁みて行く感じ。こういう盛り上げ方もあったんだな。気がつけば胸一杯というね。
前はちょっとこういうしんみり系の時どうしていいんだか困るときもあったんだけど、あれはいいね。是非この手の曲はこういう方向で進めていってほしい。

して、何とも言えず会場があったまった後、この曲が。

5.真夏の果実
ただただ酔いしれる。何、あの甘い雰囲気。ずるい。どこにこんなの隠し持ってたんだか。徐々に盛り上がってゆくところのファルセットの切なさよ。あれを聞くだけでご飯三杯はいける。
そして、またしても吉澤さんの歌を響かせるバックスの音。静かに流れるギターと心地よいドラム。ちょこちょこと遊びを入れるキーボード。通低音のようなベース。それらの音と渾然一体としながら、なお引っ張る吉澤さんの声。地力がついたなあと思う。生バンドの音と自分の声が混ざった時の気持ちよさとか、それが空間に広がってうちらがうっとりしてる様を見る面白さとか、今回初めて感じたんじゃないかなあ。〜しなきゃならない、とか、色んな理屈抜きで、ただただ純粋に歌うことを楽しんでた気がする。

ここ2曲で吉澤さんは自分の中に新たな面を見つけたんじゃないだろうか。ともすればそれは自分に酔っぱらうっていう危うさはあるけど、どこか歌について固く考えてたっぽい吉澤さんを解放した気はする。きっとそれはあのバンドメンバーのバックアップがあってのことじゃないかな。回を重ねて吉澤さんの特徴を掴んだのだろうバンマスの細やかなアレンジと、他のメンバーのきらびやかでも飾らない音が、吉澤さん自身も思ってもみない彼女の良いところを誘い出してくれた気がするんだよね。それがこの2曲の自由さに繋がってるんだと思う。
あと、やっぱりちゃんと下準備が出来る時間があるって素晴らしいことだ。ここんとこ個人的に少し生彩を欠いてるように感じていた吉澤さんの声の艶と響きが帰って来た。プライベートじゃ十八番だってことも加味しても、歌い込んだことによる自信は大きいんじゃないかな。特に吉澤さんの場合、細かいニュアンスで勝負してるとこあるから、歌が身に馴染めば馴染む程いいよね。次回もそれなりに時間をかけられる状況であって欲しいなと。

前回はどちらかというと感激の拍手。今回はうっとりと陶酔の拍手。吉澤さんもそんな中満足な笑み。とても奇麗な笑顔で胸に手をあて一礼をする。その様子が何とも可愛らしく、余計こちらの笑みが濃くなる。あの落差はないわ(笑)
赤坂ではここでがっつりセールストークだったんだけども、この日は譜面台のとこに置いてあったメモをみつつ、のほほんと告知。8月9月10月と勝手に皆さんのスケジュールを埋めちゃいましたけど、是非どれか一つでもいいんだ見に来て下さいと、強気なんだか謙虚なんだか分からない調子(笑)皆さんを必ずおっ!?と思わせますよとのたまう。そして、自分で自分に「ハードル上げたよ?」とセルフ突っ込み。このノリ突っ込みが出るとは、割と素に近いときだよね。話もとりとめないし、微妙に間が空いたり、およそマイペースちゃんの本領発揮w
ぐだぐだしてる間に運ばれてくるアンケート。そわそわにやにやする会場。夜は歌って欲しい曲。STBと順番入れ替えたらしい。でも、この日の吉澤さんの扱いはかなりおざなりで、アンケート使って話を広げようっていう気配なし。ちょこちょこっとめくっては、こちらの受けそうなのを投げっ放し。相変わらず石川さんor美優伝ネタ好きだな、皆w Myプリン推し過ぎだろうwバニーちゃんとか、ここでやっちゃダメでしょ?って半笑いの吉澤さんにじゃあ四期イベでやってとリクエストが(笑)じゃあ、三好に借りてくるわと(0´∀`)な顔wでも、はっとそこで気がついて、辻は岡田に借りる程ねえかwと割と失礼なことを言う同期w何をかは敢えて聞かないが、はいはい四期四期。

で、会場中がにやける中、メンバー紹介。
突如テンションの上がる中村さんに、勿論この人もにやけてるに決まってる小川さん。ひそかに楽しそうな吉川さんにバンマス千葉さん。前回ほどではなかったけど、皆さんやっぱりノリノリ。特に小川さんはうちらのノリも楽しんでると思う。出来たら次もお願いしたいなあ。やっぱいいよ、このバンド。

そのままのノリで、メドレーへ。

6.メドレー(WOW WOW WOW→未来の太陽→男友達→歩いてる)
この辺りから吉澤さんが会場を煽り始める。して、CDSの空気に遠慮がちだったヲタさん達も何かが吹っ切れたようにレスポンス。wow wow wowのサビのリフとかコールが入り始める。吉澤さんも一緒にフリ。とても嬉しそう。未来の〜と男友達でのよっすぃ〜!コールはちょいと待ってる雰囲気さえあって、コールがかかると(*^ー゚)b グッジョブ!!ポーズw多分このメドレーはヲタさんが弾けられるとこを作ったんだなとwまあ、分かってても乗る訳だが(爆)

これも前回よりもつなぎがスムーズになったりしてパワーアップ。気のせいかアレンジもちょっと違ったかも。何より吉澤さんが歌いやすそうだった。曲と曲の合間、ちゃんとバンドさんの方を向いて歌いだしのタイミングを合わせたりしてね。でも、最後の最後、タイミング合わせてジャーン♪で終わる筈が、微妙にズレちゃって、ぷはっwと吹き出してた。それが妙にハマったのか、その後ドラムの中村さんのとこへ寄ってって、ジャーン♪ですよね?って笑顔で繰り返してんのが可愛いの何の(笑)

そんで、その笑顔のまま、

7.終わらない歌
に突入。もうノリノリですわw自ら拳を上げて、テンション上がってく。前回のようなガツンと来るロックではなかったが、声の出とか絶好調。くそったれな奴らのため!の何て楽しそうなことか!少々早口になるとことかもちゃんと歌い切ってたし、もしかしてテンション高い方がちゃんといくのか?(笑)とにかく、そんなこんなで、あちらもこちらも楽しくって仕方がない状態。もういっそここで終わってもいいって盛り上がり。

ここのセクションは実はあんま詳しくは覚えてない。自分が楽しみ過ぎててごめんなさい。でも、いいのだ、幸せだから。そして、吉澤さんが幸せそうだから。
前の聞かせるセクションとの落差が面白い。歌に直接は関係ないけど、CDSではちゃんとヲタさんみんなが歌を聞く体制になっててさすがだなと思った。歌の間の手拍子さえ控えめで、吉澤さんの歌にただ聞き入ってる感じ。
まあ、ここ2曲ではちょっと羽目を外したけど、それも吉澤さんのщ(゚▽゚щ)な空気を読んでのこと。ちゃんと次の曲では
じっと聞いてたしね。てか、皆さん(自分も含めて)CDSの雰囲気に普通に慣れ過ぎだと思います(笑)

曲が終わって開口一発目が、皆さんのかけ声ってすごいですね、だったような。何も言わないのにちゃんと揃ってる、とも。ヲタ全員にやにや。素直によっすぃ〜コールとか喜んでもらってる様子。そこから皆で始まる前に合わせてるの?と、前の方の人に振る吉澤さん。一様に首を横に振るヲレら。そうだよね、でも、打ち合わせもしないのにすごいわwとかなりご機嫌な美人の人。今度一回皆さんの(声援を)録っていい?とか聞いてくる。笑うしかないヲレら。多分、ここのセクションは吉澤さんの狙い通りの盛り上がり。やっぱりみんな知ってる曲だとノリが違う。

吉澤さん、本当にのんびりしてて、急に思い出したみたいに次の曲紹介。それがいかにも唐突で、どうやらノープランで喋ってるらしいことが感じ取れた(笑)

で、アンコール前の最後の曲。

8.Story
これが赤坂で聞いたのと全くの別物。まあ、ちょいぐだぐだでのほほんとし過ぎじゃないかっていうところもあるが、この日のそんな空気がこの曲に関してはかなりプラスに働いたみたい。それまでの和やかな空気のままシームレスに柔らかく吉澤さんが歌い始める。STBではどこか硬く張りつめた感じがしたのだけど、この日のこれはあくまで優しい。声のコントロールも自然で、吉澤さんの声の素性の良さも感じられる。ちょっと心配だった高音も心地よく広がって行く。
歌を素直に受け止めてるなあという感じ。そして、それを素直に歌い直している。吉澤さんのカバーは原曲に対する直喩のような翻訳。受け取りやすいように真っ直ぐこちらに投げてくれる。
結果、原曲の良さが浮び上がる。この日全体に言えることだけど、STBに比べて、吉澤さんがその曲に感じてることがすっと入ってくる印象だったのも、いい意味で普段の軽やかさを取り戻したからじゃないかな。まずは自分が楽しまなきゃね。歌うことは苦行ではないのだから。

しょーじき、STBでのこれってあんまり印象に残ってなかったりする。真夏の果実の衝撃から立ち直る間もなく、終わらない歌が来たものだから、何となくインパクトが弱かったのだ。それに吉澤さんらしからぬ肩の力の入りっぷりが、かえって曲のイメージをぼやけさせてたような。これは難しいところなんだけど、その曲と歌い手の適切な距離ってあるんじゃないかな。吉澤さんは、盛り上がり系も含めて、どっぷりその曲にハマるより、ちょっと離れて語る方が自分的には好きだ。その曲のイメージを捉えるのも上手だし、そのイメージを再構築してこちらに見せるのも上手いと思う。
だから、なまじ原曲通りに歌おうとか、感情を込めて歌おうとか考え過ぎない方がいい気がする。
基本、トークでも歌でもそうだけど、(技術的なことは置いといて)吉澤さんの思うようにした方がいい結果が出そう(苦笑)ほんと不器用なのか器用なのか分からない人だ(苦笑)

やっぱり吉澤さん自身も歌っていてかなり心地よかったみたい。熱のこもった拍手を味わうみたいにゆっくりと頭を下げていた。そして、拍手に送られてメンバーが次々捌ける中、最後まで残って手を振る。これはSTBではなかったな。STBじゃ位置関係上ドラムスの中村さんが最後尾。それを中村さんが捌けるのも見送って、幕の後ろに消えるまでめっさ笑顔で手を振ってくれた。歌を含めて、いいもの見たなと思った。

で、当然のように起こるアンコール。会場が狭いから余計熱気ムンムン。それに押されてか、一人吉澤さんだけ先にぴょこんと飛び出て来た(笑)一枚わさっと脱いで出てきました♪とメチャクチャ笑顔。可愛いですか?とわざわざ聞く可愛い子ちゃん。待ってたようにかっわいい〜♪コール。それを聞いてでへへ(0´∀`)と笑う主役。何ですか、このデレデレ空間。ツンデレのツン抜き状態。幸せだ。
そうこうしてる内にバンドメンバーが出て来て準備OK、タイトルコールをする吉澤さん。勿論、後半部分はこちらにマイクを向けて、言わせる作戦。

そして、まさに大団円に向けての、

En.青空
やっぱりこの曲のイントロを聴くと反射的に笑顔になってしまう。幸せな思い出が多過ぎる。定番中の定番だけど、マンネリでいいのだ。これはこのライブのちょこっといいおまけだから。この日はStoryが良かったから余計そう思う。おまけがメインになっちゃったらダメだけど、本編が目指すところは高かった訳で、オーラスぐらいはぱーっと騒ぐのも悪くない。でも、ところどころ煽ったりして歌わない部分もあったけど、ちゃんと歌おうとしてたよ。勢いに任すんじゃなく、きちんと歌を意識して作ってきたショーの最後にふさわしかったんじゃないかな。
巡回の方は、通路中程一段上がる辺りでストップ、周りのうちらや2階の人を一人一人煽りながら歌い続け、残念ながら奥までは行かなかった。多分、そこまで行っちゃうと、2階の人の視界に入らなくなっちゃうからだと思う。OPで後ろのカーテンから登場したのも考慮に入れてるのかな。とにかく、後半、ゆっくりとサビを繰り返すあたりまで、すごく近くに吉澤さんが立ってて、目が合った訳でもないのに内心wktk(笑)いやー、何度間近で見てもどきどきする。
で、ぎりぎりまでそこに居て、折り返し、ステージへ。最後、少しフリなどしつつ、ドラムのジャーン♪って音で締める。見事な着地。

一瞬、ダブルアンコールしかけたのだけど、客電がついたので大人しくフェードアウト。まあ、その後のことでみんな頭一杯だったんだけどね(笑)

ちなみに、自分は最後の方まで待っててネタくってた(笑)
で、色々考えた挙げ句に、吉澤さんにしっかりと握手してもらった瞬間頭が真っ白になり、(((( ;゚д゚)))アワワワワ
それでも何とか伝えて、吉澤さんにふはっwと笑ってもらったよwあのふはっwを間近で聞けただけで、握手に並んだ甲斐がありました。ありがとうございます。
最後、次も楽しみにしてますって言って離れようとしたら、また次も来て下さいねって手をぎゅっとしてもらい、(゜∀゜)ってなりつつ、家路に着きましたとさ。あー、あやうく、歌の感想飛ぶとこだった。あっぶねー(笑)

個人的に言えば、歌をしっかり聞くのであればSTBの方が集中してたし緊張感もあって良いと思うんだけど、雰囲気込みの吉澤さんらしい表現を聞きたいのであれば、CDSかな。まあ、それでも、CDSの夜はまったりし過ぎだったかも知れんが(笑)
何かね、ハロを卒業したことが吉澤さんを少しづつ変えつつある気がするよ。吉澤さん本来のスタイルというかな。そこに戻って行ってるといおうか、そこを目指しているといおうか、もうすでに一歩踏み出してるっぽい。
なので、出来るだけ間をあけずに歌える場所を作ってあげた方がいいと思うんだよ。何かこう確信が持てるまではさ。
と言いつつ、自分が見たいだけという気がしないでもない(笑)いやー、普通に10月のSTBがもう楽しみ。秋色に染まる吉澤さんなんて、想像するだけでもわくわくだもの。へへっ。