Hello!Hello!

まさにタイトルに偽わりなし。いろんな顔した吉澤さんが挨拶してるよ。Hello!Hello!ってね。
ネタバレあり。長いよ。
ずばり愛おしい本ですYO。何かね、一遍に読むの勿体ない感じ。美味しいもの食べるみたいに、噛んで含んで転がして、一つ一つ味わいながらページめくった。
いやー、表紙からしてあれじゃん。んで、表紙捲って、吹いた。ちゅうか叫んだ。リアルにうぉぉぉっー!!!ってなりましたがな。
上手いな、上手い。あのすっぴんの後のあの落差。堕ちるよな、普通。圧倒的過ぎて笑うしかなくなるって。また、バックショットとか分かってるね、カメラマンさん。綺麗なんだよな、あの背中のライン。隣の俯き加減のも絶妙だけどね。
あー、絶対、これ、スタッフさん楽しんでるよな。スタイリストさんも、メイクさんも、これ以上なくめっさ気合い入ってる。ま、気持ち分かるけどさ、弄りがいのある素材だもんなあ。しかし、この人はいつの間にこんな表情をするようになったんだろ?けぶるような、とはこういう表情を言う。
で、またページ捲るとガラッと空気が変わるのな。フェミニンなひとみさんから、男の子っぽいよっすぃ〜へ。でも、またこれがいつもと表情が違う。ちゃんと街の色に合わせて表情を着替えてる。
なんて言うの、それっぽい雰囲気を作る力ってのがあるんだよね、吉澤さんには。それは歌の時でもそうだけど。スッとその中へ入っちゃう(ま、あの街は個人的にも好きみたいだしなw)
でも、決して街の中に消えることはないんだよなあ。うーん、街の中に、この人を置いてみたくなる気持ち分かるわ。撮ってみたいんだよな、街込みで。誰か、そういうのっぽいんで映画撮ってくんないかな。
いやあ、この撮り下ろし10ページだけでも、ここの編集さんがいかに吉澤さんを見てたか分かる。決して一面ではないこの人の魅力を分かってくれてたんだなあと思うよ。
それはもう、全部読み終わって、カバーを取った時にも分かるけどね。この本は表紙から始まって、取り下ろし写真、本分、お絵描き、インタビューがすんで、裏表紙やカバー裏に至るまで遊び心満載。
こう、近所の悪ガキ同士がいたずらを考えてるときみたいな雰囲気があるんだよね。編集さんが、にっしっし、あれやろうぜ、よっすぃ〜って言ったら、いいねいいね、って吉澤さんが乗って、みたいなさ。逆もまたアリで、とにかく空気的に“俺たちのよっすぃ〜”って空気があるんだよ。年の近い、気の置けない幼なじみっつうか。ご町内妹と言うかさ。
そんで、改めてまとまったのを読み返してみると、吉澤ひとみって人の可愛らしさが分かるんだよね。
初回から20回目までのあの不思議な世界とかさ。あんなちっこい記事なのに、ちゃんと“吉澤さんらしさ”があるんだよね。読んでて顔が緩む。カナブンの文ちゃんとか懐かし〜。その頃はヲタじゃくて、違う人の記事目当てでちょくちょく買ってたんだよね。こんな形で再会しようとは思わんかったよw
また、本人の一言コメントも良いな。これが出るに当たって吉澤さん本人も読み返してる訳だよ。何か読者目線で語る吉澤さんが面白いやね。変わったとこと、変わってないとこ、それぞれが面白い。
ごっちんの卒業の回はやっぱ何回読んでもじんと来る。それまであんまり素で語ることがなかったのに、急に17歳の吉澤さんが顔を出す。それ一つとっても大きな出来事だったんだなあと思うよ。
さて、21回以降は写真見るだけでも楽しい。一つとして同じスタイルで撮った奴ないんだよなあ。んで、ちょっとばっかりぽっちゃりしてる時の写真でも皆可愛いんだよ。もっそメンズな衣装着てるのにさ。表情が可愛いの。
ああ、吉澤さんの可愛いとこ知ってるなあって思ったね。格好はメンズでも、いやメンズだから余計に、女の子っぽさが浮かび上がるっちゅうか。分かってんだよなあ。本当に。
で、良く見ると後半に行く程、吉澤さんの顔が無邪気になっていくのも印象的。かき氷の奴とか、もう最強。こんな顔もするんだって、本屋で見つけた時思ったのを思い出したよ。
で、中身はいわずもがな面白い。これまた1回たりともネタ被ってないんだよね。して、これだけ語ってもまだ出し切った感がないのもまた凄い。てか、回を追うごとに色んなものに興味もって、視界が広がって、吉澤さんが豊かになっていく感じがする。相変わらず、マイブームは長続きはしないみたいなんだけど、またそれもいいかなとw
かと思えば、岡本太郎氏に対するこだわりは意外と前からだったんだなあ、とか。写真は今でも続けてんだとか、一つこれ!、と決めたらずっと追い続けてるものもあって、その辺の基準も面白いんだな。
あ、一つ残念だったのは、連載時載ってた吉澤さんの撮った写真がなかったこと。それも含めて、吉澤さんのパソコンに眠ってる写真のファイルを覗いてみたいね。きっと無造作に年度順に並んでるか、もっそ綺麗に分類されてファイルされているかのどっちかだと思うの(笑)いや、普通に吉澤さんの目にその人なり物がどう見えてるかってのも興味深いんだけどさ。
後は画伯だ、画伯。何かこれやってる時にそばに居たかったな。すんげえ楽しそうじゃん。吉澤さんがもっそ笑顔でバッサーッと絵具投げてんのとか、にこにこ見ていたい。何でか亀ちゃんも居るし、一緒に吉澤さん凄いねって盛り上がりたいw
いや、普通にあの絵は凄いんだけどね。大体あの大きさの白布持って来られて、いきなり埋められんぜ。構図とかバランスとかいう以前の問題。なる程、頭に浮かんだ物を描いてんのかって妙に納得したんだけども、それにしても凄い。書道の時も思ったけど、白い空間に、怖れることなく大きく太く筆を置くところが、この人らしい真っ直ぐさを表してるよなあと。
で、最後はロングインタビュー。内容自体は既出のものもいくらかあったけど、それを本人の口から語られることの意味の大きさは他にはないね。
吉澤さん的にも、自分の口から語ることで、一つ一つ区切りをつけていってたんじゃないかな。語ることの意義の一つだね。喋っているうちに自分の気持ちがまとまっていくというか。
あの、捻くれてひたすらへらへらしてるようなところのあった子が、いろんな人に対する感謝の気持ちを伝えるまでになるなんてさ。マジで||| ´_`||<ありがたいことです
でさ、このロングインタビューを含めて、とっぷりと良く遊んでもらえたなと。装丁から何から、全部どこ齧っても吉澤さんと言うね。こう、彼女の面白さを伝えるべく工夫もされているんだなあ。
だって、あのあとがきでほろりとしそうになりながら、本を閉じるとあの裏表紙が待っていて、さらにカバーを取ったら、あれが待っているんだぞ。最後まで振り幅振り幅じゃないか。
何かさ、すっげー愛されてるよな、吉澤さん。一番多感な時期を、このスタッフさん達に囲まれて、お仕事出来たなんて幸せだよ。そして、この大きな転機の時期に形にしてもらえるなんて、本当に幸せもんだ。
とにかく、吉澤さんのことを少しでも気になる、あるいは好きな人には是非手に取って読んでもらいたいね。
こう、出来ることならずっと持って歩いて、ことあるごとに読み返したいなって思うよ。何かちょっとばかし凹んでる時でも、しゃきっと背筋伸びそうじゃない?吉澤さんの美貌にびっくりしたり、あふぉさ加減にニヤニヤしながら、読み終えたら、元気になってる気がする。んで、何回読み直しても、新しい発見が待ってる気がするんだな。
何かさ、世界の真ん中で愛を叫んだりはしないけど、会場の片隅でHello!って呟くことは出来る気がしない?

明日、大阪厚生年金会館でちょっと呟いてみるw出来るだけ大きな声でね。