イツノヒカ
どうやら上手くリリーフできたようで、何より。「何色にでも染まるよ」と言った、一週間前の約束をさっそく果たしてくれてるみたいで、嬉しいよ。
まず最初に、今回のめちゃくちゃ無理なやり方を受けてくれた、筧さん、黒木さんを始め、出演者及びスタッフの皆さんに最敬礼を。
はっきり言って、筧さんが相手役というかお芝居の主軸でなければ出来ないことでした。本当にありがとうございます。
で、各所のレポによると、技術的には改善されるべきところもあるみたいだけど、芝居に入り込んでる様子で、その辺はさすが吉澤さん！と、にやりとしてしまう。
何て言うんだろ、歌のときでもそうだけど、吉澤さんの、こう、その世界にふっと入り込んでしまう力っていうのは凄いよな。この短期間で、しかもこれ以上なく不利な条件を考えると、事務所が吉澤さんに代役を振った訳が分かるよ。
お芝居っていうのは、作り上げるのにかなりの労力と時間と想像力が必要とされる世界。一枚の板の上に乗っかっちまえば、肩書きだとか、それまでの経緯とか、一切通用しない。己の身一つ、言葉一つで勝負しなきゃいけない。
ましてや、今回は丸っきり外のお仕事な訳で、言い訳は利かない。しかも、他の出演者の人達は、長い間一緒に練習して、お芝居に対して、一つの世界を共有してる。この場面はこう、っていうコンセンサスが出来上がってる状態なんだな。
オマケに、アクションていうのは、気心の知れた人たち同士でも難しい。息が合うとは良く言うけど、本当に相手の呼吸が読める程でないと、一つ間違えば怪我をしちまう*1。
今回は歌ありだし、笑えるとこもあるみたいだし、より間やリズムが物を言うと思うんだよ。
ま、そんな時にだね、吉澤さんの場への浸透力っていうのが、利いてくるんじゃないかと。その場の空気を乱すことなく、自分を浮き立たせることが出来るっちゅうか。何だか、その場にいるのが当たり前、って空気を作っちまうんだよなあ。
これはまあ、あの女ばかりの大所帯の中で学んだ技とも言えるけど、吉澤さん天性のものかも知れない（笑）意識してそうしてる部分っていうのも、あの娘。の中に確実にあるけど、それと同じくらい無意識でやってる部分ってのもありそうだからね（苦笑）
あと瞬発力ね。ガッタスの大事な試合とか、誰かの大切な節目の紺みたいな、ここ一発でのパンチ力がすげーんだよな。何としてもやらなきゃならない！ってなった時の集中力はいつも驚かされるもん。
石川さんの全力力も素晴らしいけど、吉澤さんもどうしてどうして、見えないとこでもの凄く踏ん張ってるなと思う時がある。二人とも自分が求めることに対してはどん欲なんだよ、現れ方は違うけど。
あ、それから、舞台に立った時の立ち姿ってのもあるかも。やっぱ背が高いってのは舞台では武器だしね。こう後ろ姿で見せる人だからさ、吉澤さんは。存在感ってのは重要よ、生の場合。
で、最後に芝居っ気。吉澤さんは常に演じているとは某ブログの中の人の言だけど、確かにそういうとこあると思うんだよ。一通りやってみて、わざと崩したり、デフォルメを濃くしてみたりね、芝居っ気って結局はそういう遊びの部分の行き着く先だと思うのね。お客さんを楽しんでもらおうって気持ちっていうかさ。己のプレッシャーをも楽しもうっていう姿勢が大事だと思うんだよ*2。
吉澤さんの場合、わりとそこはするっとクリアしちゃってるんで、後はぎりぎりに迫っている時間の問題だとは思ってたんだよね。
ここに至った経緯とか、スケジュール的なものとか、ネームバリューとか、いろいろな制約はあったんだろうけど、そういう諸々の吉澤さん的要素を踏まえての抜擢って気はするなあ、これに関しては。見てる人は見てるってことかな*3。
って、まだ見てもいない癖に大興奮な訳ですが（笑）ただ、芝居好きと致しましてはですね、自分の好きなフィールドで吉澤さんが頑張ってくれてるっていうのは、何か嬉しいもんなんすよ、ええ。
て、ことで26日の吉澤千秋楽はチケを取ってるんですけど、さてはてもうちょっと回数を増やしたものかどうか。
てか、今かなり財布が大ピンチですから、自分wそんな余裕ないは（ry
えー、どっちにしろ自分が見に行く大阪公演までには、吉澤さんももうちょっと出来上がって来ると思うので、凄く楽しみです。
いや、本当にね、情けは人のためならず、ですよ。悪いこともいいことも、やったことってのは結構自分に返ってくるもんなんです*4。
だから、ここは一つ、本物の演劇人に会って、何かちょっとしたことでも学んできて欲しいなあと。
うん、やっぱこの人追いかけるのって楽しい。本当に予想を覆すひとだよな、吉澤ひとみって（笑）
