千秋楽

やー、もう楽しかった。久々に笑い過ぎて腹痛かったw千秋楽行ってよかったYO!
文句なく、吉澤さん可愛かったしw何か一々しぐさとかかわいいのな。まいった。以下、感想。
えー、まず、カンパニーの空気の良さがモロ出たお芝居だったです。みんな、お芝居楽しんでるなって伝わって来て、こっちも楽しくなりました。
お客さんの反応も良くて、ちゃんと舞台の上と下でキャッチボールが出来てたと思う。うん、やっぱ舞台っていいわ。ああいう空間を感じたくて、劇場に足を運ぶんだよな。あれぐらいのキャパって、演じる方も見る方も距離が近くて、一つにまとまりやすいし。ま、それだけに外したときは、もう怖いけどな。ちょっとやそっとじゃ浮かばないもん。
そういう意味で、スペース・ゼロって劇場は吉澤さんにとって良い勉強の場になったかも知れんね。前回がどうだったかはあえて書かないけど、今回と合わせて、お芝居の難しさと楽しさってのを身を持って感じたんじゃないかな。お客さんに近いってことは、演じる方が思ってる以上に、演者の気持ちがこっちに伝わって来るもんなんだよね。今回、何が一番良かったかと言って、吉澤さんが東郷優って役を楽しんでやってるのがすごく感じられたこと。あの夜の弾けっぷりはもう一遍やれったって出来ないと思うね。
あれは最後の挨拶のところで吉澤さんも言ってたけど、周りの先輩方に対する信頼感があってのもんだよなあ。もうふわっふわだもん。マジで背中に羽根生えてる感じ。久々に末っ子っちぃだったよ。本当に自由過ぎるw
あれだ、吉澤さんは少し遊びのある役のがいいのかも知れんわ。何ちゅうか、最初からがっちがちに決まった役より、自分で工夫したり、膨らましたり、相手役の人と間を計りながら作っていく方が好きなんだろうな。多分、初回の優ちゃんと昨日優ちゃんでは違うと思う。でも、それは役を壊したり、話のテーマを越えたりしてるんじゃなくて、役が育っていく感じ。初めの真面目なお芝居を見てないからはっきりしたことは言えないけど、吉澤さんがやることによって、どんどん人間臭くなっていったんじゃないかしら。
そして、面白いなって思ったのが、何か今までで一番身近にいそうな役だったのに、一番「吉澤ひとみ」を感じなかったこと。いやー、そこは吉澤さんですから途中飛んでもないアドリブをかましたりするんだけどw、基本「東郷優」から離れてないんだよね。東郷優として喋ってる感じがしたの。
ほら、最近割と自分が頑張らないといけない芝居(苦笑)が続いたでしょ?だから、そういう意識が先に立って、あんまりそういう意味で楽しめなかったんじゃないかな。
それが今回は森口さんてしっかりした座長がいて、脚本も良く出来てて、余計なこと考えずに純粋に役を楽しめたんじゃないかって気がする。今回の脚本、というか、あの手のコメディは「吉澤ひとみ」であることを必要とされてないってのもあるかもね。リボンとか白虎隊は役柄と同時に吉澤さん的部分も期待されてのキャスティングだったから、その辺の塩梅は難しかったんじゃないかと。
後ね、前回ちょっと気になったのが、時々相手役の方との呼吸がズレる時があったのね。それはもう、吉澤さんのショーマンシップの現れとも言えるんだけど、お客さんの方を向き過ぎるというか。楽しんで貰おうとするあまり、リズムが悪くなってるなあって時があったの。
それが、今回お客さんに対するときは勿論、相手役の人と間を取りながら、お芝居してた。少なくとも、しようという意識はあったと思う。だからこそ、あれだけアドリブをしてもされても、リズムがそんなに悪くなることもなく、見てて気持ち良く笑えたんだと思う。
元々舞台勘ってのがすごくいい人なのに、前回は全然余裕がなかったんだろうな、ってのが、今回よく分かったよ。
ああいう間とか呼吸ってのは、教えてもらって出来るもんじゃないし。今回は身体的、時間的にかなりタイトだったみたい*1だけど、気持ち的には余裕があったんだろうな。すっかり勘を取り戻した感じだったよ。
それと、もう一つ取り戻したなって思うことに、周りの人と一つの作品を作っていく楽しさがある。ほら、娘。だったりとか、ガッタスだったりとか、とにかく吉澤さんがいる現場でよく感じる会場の一体感。あれを感じられたんだよね。個人的にそれもすごく嬉しかった。何ちゅうか、ものごとを楽しもうって気配があるんだよな。あれ、好きだ。
あ、ちょっと思ったんだけど、発声が今イチってのも、吉澤さんの意識的な部分も大きいかも知れない。ちゃんと喋らなきゃって思えば思うほど、慎重になり過ぎて、ああいう風な発声になるんじゃないかと。
で、まあ、それをどうにかするなら、基本からしっかりやるべきだし、多分、開口を少し直すだけでも、随分声の通りが違って来るとは思う。
けど、もうちょっとお稽古の時間が貰えたらもう少しどうにかなるような気がしないでもないんだよなあ。役が吉澤さんの身に沿うぐらいまでいけば、自然と声も出るようにならないかなあ。現時点ではどっちも難しそうだけど。でも、お芝居だけじゃなしに、他のことでも役に立つから、訓練はやっといた方がいいかもな。
で、まあ、それは置いといて、見に行く前に夏以降の経験が何かお芝居に反映されればいい、みたいなことをちょっと書いたと思うけど、結構良い形で出たんじゃないかな。何だろ、一人でやっていくことへの手応えみたいのを感じてるのかも知れない。それが、上に書いた心の余裕にも繋がるんじゃないかしら。どういうお仕事をやるにしろ、自分のスタンスで悪くないんだ、みたいなね。
いやーさあ、こうして見ると、ここ数年、吉澤さんは良いタイミングでいいお仕事を頂いてるな、って思う。こう、ちゃんとステップアップが必要なときに、必要な力を得るようなお仕事をしてるよ。
それは一つ一つきっちり吉澤さんがお仕事してるから、来るんだろうけどね。これからも、楽しみながら一つ一つ学んでいってほしいな。

後、最後に一つ。吉アヤのメロディーズ、かなりグッと来ました。アヤカはああいう雰囲気のある曲の方が肌に合ってる気がするよ。さすが元プッチ。リズム感いいわ。声も押し出すような曲調のでなく、スイングしてる感じのが自分は好きだ。
吉澤さんは劇中のGAOの曲との差が余計面白い。あれは東郷優が歌ってるんであって、吉澤ひとみが歌ってんじゃないんだな。全然表情が違う。何としたことか、こっちはすっげー色っぽいんでやんの。
して、やっぱりこの人もリズムの取り方が独特。実はジャズっぽいのもすげえハマるんだよな。声質的にもポンとでる強さじゃなくて、響きの良さが効いてくるし。
また、生で聴くと、二人の声の相性が悪くないのが良く分かるのな。ちゃんと絡むのよ。お互いにすげー気持ち良さそうに歌ってたし。どうせなら、ちゃんとハモりも入れて欲しかったなあ。綺麗に声が重なる感じ、聞いてみたい。


と、まあ、昨日の興奮をそのままに、久々に長文書いちゃったよ。
いやーね、いろいろ書いといてあれだけど、理屈なんてどうでもいいくらい、面白いお芝居だったよ。あの中に吉澤さんが居てくれて嬉しかった。
東京へ行くのは厳しいけど、また、機会があったらシニア見てみたいな。うん、今度はあったかくなってからになるけどw

*1:更に薄くなってた。これからDSハロコン、音ガタ紺と続くので、暖かいもんでも食べて体力つけて欲しい。