エンターテイナー

まっつー紺行って参りました。以下、感想。かなり思い込みあり。
いやー、理屈じゃなく楽しかった。まっつーは正しくアイドルで真っ当なエンターテイナーでした。
まず、生バンド、これは大きい。しかも、フル。ギター、ベース、ドラムのスリーピースは勿論、キーボー二本にパーカッションにコーラス二人つき。しっかり、重厚に音出してました。
んで、何が良かったって、今回はきっちり構成から何からちゃんと考えられてて、しかも、大分このバンド(まっつーを含む)で音出してるね、夜ちょこっとハプニングがあったんだけど、何事もなかったように歌い終わってたよ。そして、細かい呼吸が合ってる。例えば、まっつーのちょっとした動きにも合わせて、音を止める、始める、弾ける、これが出来るのね。そんなの当たり前だっていうかも知れないけど、ちゃんとこなれてないと、気持ちよくないんだよな。まっつーがここはこういう音が欲しい、あるいは少し間を置いて締めたいとか、そういう何て言うんだろう、音の好みみたいなもんが分かってないと決まらないっちゅうか。
演奏してる間も時々まっつーと目配せしたりね、こう、しっくり行ってるのがよく分かる演奏だった。何より楽しそうだったんだよ。ギターさんとか始終にっこにこだしさ。まっつーも前回にバンドさんとやった時は、色んな意味で余裕があんまりなかったんだろうな、自分が生の音で歌うのに手一杯ってとこもなきにしもあらずだったんだけど、今回はね、音を楽しんでた。
そう、とにかく歌う事がすげー楽しそうだったんだよ。もう、軽いの、良い意味で。なんだろ、色々試行錯誤してきてさ、まっつーなりに「ライブはこうしなきゃいけない」「こうあるべきだ」みたいな一種の使命感みたいなもんを背中に背負ってる感じだったんだよ、ちょっと前までは。いや、それでも十分エンターテイメントだったんだけど。
でも、それがバンドの人とやるようになって、全部何から何まで自分がしなきゃって感じじゃなく、ある程度音の事はバックスに任して、自分は歌う事に集中してればいいみたいな。そういう割り切りが出来るようになった感じなんだよね。
これも大きい。色々さ、やりたいことは分かるんだけど(また出来るしな)、SLのバランスを取るのが大変だったんじゃないかな、以前は。でも、そこで割り切っちゃったから、後が楽になったような気がする。聞かすとこは聞かすけども、全体として、ちゃんとエンターテイメントになってんの。
後、歌に気持ちが入り込むあまり、見てるこっちを置いてけぼり、なんてことが前はあった気がするんだけど、今日はかなりオープンな感じがした。常にお客さんの方に気持ちが向いてるっちゅうか。まっつー本人も言ってたけど、会場全部でライブを作ってる感じ。何か煽って楽しんでる、みたいなとこあったけど(笑)
全体的にシンプルな作りっちゃ作りなんだけどさ、細かい遊びとか入ったりして、要所要所でまっつーらしさが感じられるんだよね。こう、お客さんに楽しんでもらおう、そして、自分も楽しもうって空気が舞台一杯にある。要らない気負いがなくなって、まっつー本来の大らかさが戻ってきたっぽい。
てか、あれは自信かな。ごちゃごちゃ細かい事にこだわらなくても、十分歌で魅せられるんだっていう自信があるから、せこせこしないんだな。して、ちゃんと歌って言う芯があるから、ちょっとくらい遊んだって、あんまブレたりしないの。
SLにしても、ちゃんとゾーン別けが出来てて、すげー分かりやすいしな。古いの新しいの、アルバムシングルの振り分けも上手い具合にばらけてる。まあ、まっつー自体が面白いんで、下手に弄らない方がいいんだな、結局のところ。
で、肝心の歌ですが、これ、昨日は声の調子良かったんでない?高音が気持ちよく伸びてたし、艶っぽかった。あと、肩の力がいい具合に抜けてて、バラード歌ってもウェットになり過ぎなかったのが、自分的にはすげー好み。ステップに座って歌ってんのとか、ゆったりとしてて気持ちほっこりしたよ。
して、きずなは生の方がいいな。別にアレンジとか変わった訳ではないけど、今のまっつーには楽器の生音の方が声に合ってる気がする。多分、カラオケだと声だけ浮いちゃうんじゃないかな。圧が足りないっちゅうか。平たい音より、でこぼこがあった方が声が乗るみたいな。
でもって、ダブルレインボウが凄かった。特に夜。まっつーの心境に今一番ぴったり来るのかもしれんね。自然と曲に入っていってる。力で押してくる訳ではないんだけど、気持ちがこっちに伝わってくるんだよな。何かね、この歌をこんな風に歌えるようになったんだなあって思ったよ。技術的な上手さじゃない、上手さっていうかさ。
このあと、竹内さんのミューがある訳だけど、これはいいかも知れんね。あの人の曲は基本さらっと歌った方が、伝わってくるから。まっつーまっつーらしく、気負わず素直に歌えたら、結構面白いことになるんじゃないかしら。ま、問題は下準備に事務所がどれだけ時間をかけてくれるかだね。いつものことだけどさ┐(´д`)┌
喋ったらまっつーまっつーなんだけどねw自分に直接害はないから、(自分を)好きに妄想に使って下さいとかwいいのか、それでw挙げ句に良い話振っといて、曲紹介は間違えるわ、歌の頭トチるわ、そこまでのいい流れ、ぶった切りwそれでも、ちゃんと歌い切るとこがまっつークリッティだけどwいやー、いいもん見れたw
まあ、そんなこんなでね、ここ何年かで作ってきたまっつーのスタイルが形になってきたなあと。何より、まっつー自身がやりたいことやってるって感じなんだよね。すげー、生き生きしてる。
まだ、二カ所しか回ってないし、これから先色々とハプニングはありそうだけど、この松浦亜弥一座は面白いんじゃないかな。行ってよかったよ。うん。