ライブ後記

ライブに対する感想は書いたので、今度は歌についての印象を。かなり思い込みあり。めっさ長め。なので、好きな人だけどうぞ。
まず、セットリストだけど、これは前にも書いたけど、完全にスタンディング仕様だよね。吉澤さんも言ってたけど。加えて短期間で違うパターンのライブが控えてるから過去自分が一人で歌ったことがあるか好きでよく歌ってる曲の中から、正にライブタイトル通りの皆で盛り上がれそうな曲をピックアップしたんじゃないかと思う。ラブピとかWOW WOW WOWなんかはソロでもやってるし、手応えが良かったから今度もって感じかな。実際盛り上がったし。
その中でカバーコーナーは敢えて聞かせる方向に持っていってて、ちゃんとメリハリつけてんだよね。いわゆる聞かせどころって奴。歌的に言って、ここだけ押さえとけばOKっぽい(笑)
後はもう、番長さまの手のひらの上でころころ、ころころ転がされてればいいセトリではある。それが楽しいから困ったものだけど(笑)てか、実はソロでよくやる曲って、モーニングカレーとSEXY8ビートでやった曲が多いんだよな。ひょっとすると、吉澤さんの中でわいわい皆で楽しむタイプのライブのイメージってのはそれ+バリバリ教室ってのがあるのかも知れない。勿論、それ以前のツアーだって影響がない訳じゃないけど、自分が中心になって組み立てたツアーというか、こうなればいいなあと思ってある程度形になったツアーだったのかなと。
まあ、だからこそヲタの方もノレるってのもあるしね。自分自身その辺りは行き倒した覚えがあるから、曲が始まれば自然とスィッチが入っちゃう(笑)その辺のとこもしてやられてるなあとは思うんだけど、むしろどんどん翻弄されたいというか(爆)
まるで何かスポーツを一試合やったような爽快感がありました。ええ、次の日きっちり筋肉痛が来ましたけどね。まあ、気持ちよかったから良いんです。
て、ことで曲ごと感想。

・セクボ 
・シャボン玉 
・トワイライト
えーと、掴みはOK!でよろしいか?(笑)高まる緊張を軽くセクボではぐらかした後、ガチでシャボン→トワイライトでガツンな訳ですよ。ギターのかっちょいいソロからセクボに変わった時の腰砕け感は異常。して、ゴールドのキャップ、黄色の穴あきT、ピンクのパンツとファッションのセオリーなんぞぶっちして現れた美人に更に腰砕け。えっ、何、その余裕。ノリノリでセクシーうえうえしてるうちらを見て、ふふん♪って感じで見てたのを自分は見逃さなかったぞwまさにしてやったりってかw内心はどうかは分かんないけど、割とこっちの反応を見て楽しんでたとこあると思う。後、テラいい声♪21日昼が自分の初回だったんだけど、おおっ!って思ったもん。艶増してんじゃん!セクボの高いとこも余裕。シャボン・トワイライト共パンチが利いてるし、ストレートにぐいぐい押してくる。はなっからこんなに声張るのが続いて大丈夫かいなとも思ったけど、そのまま押し切ってしまった。今日はこの勢いでいくんだ!って、気合いを感じたね。して、声が細いって言われることもあるけど、それは体調がよろしくなかったり、曲の織り込みが甘かったりして、声を自分自身で支え切れなくて、そうなってしまったんじゃないかなと思った。要は出力の問題というより、コントロールの方が難しいんじゃないかと。そういう意味で、体力使いそうな早い曲・シャウト系・ロックっぽい奴ってのを頭に持ってきたのかなと。後はまあ、自分も乗っかっていきたかったってのも多分あったと思う。実際、うちらのハイテンションをもらう感じでぐんと吉澤さんのテンションも上がったような。で、このバンドは実は小川さんのベースがポイントになってて、バンド全体のグルーブ感はそこに寄るものが大きいなと。てか、吉澤さんの歌も含め、凄いセッションwそら、上がるわ、皆w

MC 
・何度でも
ここは一曲ずつ。いやー、前日予習した時にこれがセトリに入ってるって聞いた時はまじキタ━(゚∀゚)━!でしたね。 大好きです。ドリカムっていうユニットが持ってるポジティブなパワーがストレートに伝わってくる名曲。これを吉澤さんが選んでくれてホント嬉しかった。して、ドリカム、というか吉田美和ちゃんが持ってる暖かさと吉澤さんの暖かさって良く合うなあと。じわじわと効いてくるっていうか。
吉澤さん、多分、この曲とても好きなんだろうなって。熱を感じるんだよ、この曲を伝えたいんだー!っていう。
すごく丁寧に歌っていたし、声の張りがほんと素晴らしい。声がぽんと飛び出すときややもフラッとするのだけど、ぐっと持ちこたえてそのまま押し切ってるのね。んで、また響きがよろしい。一体、何があったんだってぐらい良くなってる。っていうか、ぶっちゃけ、本来の持ち味を取り戻したって感じかな。アストロの音響が良いってのもあるんだろうけど、声に力があるから、こちらの気持ちにもよく響く。完全に曲が手の内に入ってるなって感じ。多分昼の回がベストテイク。夜は若干疲れ気味で早口になるとこがヘビーそうだった。一万回でもの時ピッと人差し指を立てる吉澤さんが可愛かったなあ。こういう力で底力のいる曲も歌えるようになったんだなと。
・夜空ノムコウ
またこれキタ━(゚∀゚)━!今回カバー曲は一回吉澤さんで聴きたかった曲ばっかりだったんだけど、これも間違いなくそう。個人的にライオンハートよりこっちの方が断然好き。今の吉澤さんにぴったり来てんじゃないかな。何度でもとうって変わって、これは吉澤さんのさり気なさがよく似合う曲。時々頑張ってこれを歌っちゃう人がいるけど、これはぽつぽつと呟くみたいに歌う感じのが合ってると思う。して、そういう感じは吉澤さんはほんと上手い。夜の公園の匂いとかそんなの。
あと、間奏のとこでちゃんとふぅ〜♪って歌ってて、ああ、本当にこの歌よく歌ってんだなって思った。元スマヲタとしてはちょい( ̄ー ̄)ニヤリとしてしまったよ(笑)そうそう、歌っててそこ気持ちいいんだよねw
原曲より音二つぐらい上がってたかな。多分、サビの時吉澤さんが一番心地よく音が出せる高さだったと思う。ここのカバーパートでは特にそう思うけど、千葉さんは上手く吉澤さんのいいとこ引き出してくれてるよね。てか、本当にメンバーとの呼吸がぴったり合ってたんだよ。まるでそういう一個のバンドみたい。演奏も無難にまとめようっていうよりは、アドリブ入れたりして、より面白味を出していこうっていう方向だったしね。しょーじき、どこまでが基本線でどこからがその人のアドリブなのか分からんとこあったよwまじセッション状態。何かバンドメンバーにそれだけ吉澤さんが信頼してもらってるのかな、とか思ってかなり自分的にテンション上がった。吉澤さんもバンドを信頼してるんだろうな、自分の歌を歌うことに集中してたように思う。この曲とか割と単調な曲だから、気をつけないと淡々と流れていってしまうんだけど、雰囲気を上手く生かして歌えてたんじゃないかしら。やっぱり雰囲気泥棒だよね。気障(笑)
雪の華
そして、また一段ここでギアが変わる。より深いイメージ。はらはらと雪が降ってるイメージなんだけど、寂しいって感じはしないんだよね。雪なのにほんのり暖かいっていうか。原曲の持つ儚さもいいけれど、「君」と歌う時の、その彼女に対する気持ちの強さっていうのかな、 凛とした感じは吉澤さん独特。強く主張をする訳ではないけど一本芯が通ってる。そんな感じ。吉澤さんが「僕」と歌う時のトーンって好きだな。多分、原曲の人もこんな風に歌われるとは思ってないんじゃないかな。中島さんの場合、僕って言ってるんだけど、言われてる女の子の側に立ってる気がするんだよね。吉澤さんは間くらい。僕視線なんだけど、女の子の柔らかさもある。
にしても、相変わらず高音つえーwサビ手前から徐々にピッチが上がっていって、雪の華を〜♪のとこでファルセットになるのが気持ちいい。以前なら高音になるに連れ、息を余してコントロールし切れなくなっちゃうとこを、上手くキープして最後まで声を出し切ってる。その結果、俄然高音の抜けが良くなってんだな。ブレイクも以前よりはスムーズだ。夜はちょっと疲れちゃって所々かすれちゃったりしてたけど、ブレイク自体はなめらか。多分、地声っていうか、お腹から出してる声と頭に抜ける声の間の部分のコントロールが出来るようになってきてるんじゃないかな。それが中低音の艶と高音の響きの良さを際立たせてるんだと思う。いや、ホントいい響きなんだわ。自分が吉澤さんの歌を好きになったきっかけがこの響きの良さだったのに、急激に体重を落として以降、若干落ち気味かなと思えて残念だったんだよね。それがここに来て、見事復活。それもどうやら練習をした結果として復活したっぽいのがすごく嬉しい。きっと体調もいいんだと思う。願わくばこの好調さをキープして完全に自分の歌い方って奴をマスターして欲しいな。そうすれば、もっとピッチが安定して、声がかすれたりするのも減ると思う。ハスキーボイスは好きだけどさ。喉にはあんま良くないと思うんだよ、実際。

MC 
・ハンドメードシティ 
・愛車ローン 
・ミスムン 
ここでまさかのハンドメイドシティwガンとスピードが上がる。しかし、やる人がやるとこうも変わるかね。ギターソロからの入りがかっこええ。吉澤さんがまた楽しそうにコール&レスポンスするんだわ、これが。そうしたら、こっちのテンションも上がる訳で。つくづく巻き込み型だよな。
えーと、ここ三つはハロ唱歌だなあと。割と良い方の寺田さんw変則的なリズム、おかしな歌詞、皆でわーわー騒ぐのにぴったりな曲調。紺に持ってこいの曲だよね。てか、ミスムンは吉ソロになってからの方が盛り上がるようになったと思う。吉澤さんの手の内で踊らされてる感じが楽しい。最初に一人で歌い始めた時に比べて安定したよな。まるで始めからソロ曲だったみたい。頭の愛を下さい〜♪の大合唱は吹いたけどねwそして、そこは吉現場、女の子の高い声と、男性陣の低い声半々だったのがまたwあと、間奏のセリフのとこ、狙い過ぎw指差された人のためにさっと避けてあげるヲタさん達wなに、その連携プレーw
愛車ローンもそうだけど、よっすぃ〜コールが始まると一瞬、(0´∀`)って顔をするのが可愛い。すぐ引き締めようとするんだけどニヤケるのを止められない、みたいな。密かにバンドさん達もにこにこしてんのな。愛されてるなあって思う。

MC 
・インスピレーション! 
・ラブピ 
・WOW WOW WOW
インスピかっけー!こういうファンクっぽいノリは吉澤さんの持ちネタだよね。今回響きの良さが帰ってきて嬉しいって書いたけど、このグルーブ感が帰ってきたのも嬉しい。してみると、こちらがハラハラする程痩せた後、しばらくは声も少し痩せてたってことなのかな。とにかく、まだまだ改善の余地はあるけど、徐々に良くなってると思う。腹に来る感じなんだよなあ。またこれ、バンドメン達のアドリブやら何やらがいいの。もうノリノリ。完全にバンドサウンド。シャボンもそうだけど、原曲のイメージを残したままロックしてる。オケだけでも十分かっこいい。面目躍如って感じだよ。して、ここからラブピ→WOWの流れがイケイケで気持ちいい!もうこっちは汗だくwラブピはいつでもどこでもテンションMax。歌詞は馬鹿っぽいけどハッピーになる。いいよね、この幸せ感だよね。
技術的に言うと、多分、インスピは吉澤さんの声の切り替え(地声→裏声)の辺りで音が推移するから、声のテンションを維持するの大変そうだった。若干音が下がり気味になるところをこらえて、張ってたな。そのせいか、声が細いって感じはしなかった。これを吉澤さんがきっちり手の内に手に入れられたら、歌い方の幅が広がる気がするな。にしても、声の色艶がいい。いいパンチだ。

アンコール 
・MC 
・恋ING 
・ここにいるぜぇ!
アンコール明けのここへ持ってきての恋ING。これも今の吉澤さんで聴きたい曲だったので嬉しかったな。やっぱりいい。して、ゆっくり落ち着いて一人一人を見ながら歌う姿にはありがとうって気持ちが込められてたように思う。ただちょっと残念だったのが、めちゃ頑張って歌ってきた後だったので、声のテンションがやや落ち気味だったこと。じっくり聴かせる曲だけに若干疲れが出たかな。でも、ちょっと前のような線の細さを感じることはない。結構さ、うちらが知らないとこでトレーニングしてんのかも知れないね。そもそも一人で15曲ちゃんと歌い切ってたもんな。確かに歌の繊細さで勝負するとこは少なかったかも知れないけど、それだけにパワーのいるセトリだったし、煽りはしてたけど、歌を疎かにしてはなかった。ちゃんと歌おうって気持ちを感じたよ。
あと、バンドとの一体感が半端なかった。一つのバンドの音になってた。メインボーカルとバックバンドという関係ではなくて、吉澤ひとみバンドって感じ。バンマス達も楽しげだしなwこう、ギターの音がそう来るなら、自分はこう行く!みたいに有機的に絡まってんのな。これはスタンディング効果だと思う。人と人との距離が近いし、同じとき同じ場所を共有してるっていう、シンパシーは強いもんね。
それに、基本吉澤さんの中には自分だけが目立てば良いって考えは少なくて、自分・バンド・オーディエンスで一つのライブを作っているって感覚なんじゃないかな。根っからのキャプテンというか。
そういうのが前面に出たライブだったなあと。最後、ここいるだもんなあ。分かってるよなあwいやー、STBCDSみたいな落ち着いたものもいいけど、こういうスタイルのライブも続けて欲しいって思う。
このまま落ち着いちゃうのは勿体ないしさ。今回これをやることになって基本的な技術のかなりなブラッシュアップになったみたいだし。こう、何よりも前よりずっともっと歌うことが楽しそうなんだよなあ。
何かさ、一回ライブが終わるごとに、もう次が見たくなってるんだよね。徐々に変わっていく吉澤さんを見ていたいと思う。いやー、今見逃す手はないよ。もし、吉澤さんにちょっとでも興味があって、現場に行ったことのない人がいるなら、来て見て欲しいね。多分、印象変わると思うな。
次はSTB。もはや“ホーム”に近い場所、一体どういう表情を見せてくれるのか乞うご期待。